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国境は越えるためにある/茂木友三郎  


国境は越えるためにある国境は越えるためにある
(2013/06/07)
茂木 友三郎

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現キッコーマン株式会社取締役名誉会長の著作。
著者は、千葉県の野田市でしょうゆ醸造を代々担ってきた家系の生まれです。
本書は日経新聞の「私の履歴書」を編集したものですが、著者のお父様も同コラムに登場した事があるそうです。父子二代の登場は極めて稀だとか。

内容は、野田のしょうゆ醸造や留学時代の思い出話などから始まりますが、やはりメインはタイトルから推察される通り、アメリカ進出の話となります。
キッコーマンがアメリカのウィスコンシン州に現地工場を建設したのが1973年。今年で40周年を迎えます。
今でこそ企業の海外進出は社会問題化していますが、当時としてはかなり先進的だったろうと思います。

キッコーマンの主力商品は言うまでもなく醤油ですが、生活必需品の売れ行きは、良くも悪くも景気の影響をあまり受けません。
高度経済成長期、キッコーマンは国内の需要が頭打ちとなり、多角化と国際化の検討を進めていました。
国際化するにあたってターゲットとしたのがアメリカです。当時、アメリカでは「化学しょうゆ」が主流だったのですが、圧倒的にキッコーマンの醤油の方が優れている。
そこで、アメリカには潜在的需要があると考え、著者は本格的にアメリカ進出を検討することとなります。
その過程で、コストとの兼ね合いや現地の反対など、多くの問題、トラブルに悩まされます。

その一つを紹介すると、現地の人々の反対です。
ウィスコンシン州の農地への工場の建設を予定していたのですが、環境破壊への懸念や土地を手放すことへの抵抗感から、計画段階で現地の反対にあいます。
そこで著者らは、公害を出さない事、農家と共存できるアグリビジネスである事を強調し、時間をかけて丁寧な説明をすることで、住民の大半の理解を得ることに成功します。
ただ、着々と進む工事の傍らで、著者は少数の反対意見を気にし続けていました。住民全員に「キッコーマンの工場ができてよかった」と思ってもらうための方法を考え続けたそうです。

著者は巻末の対談にて、海外進出の要諦の一つとして「経営の現地化」を挙げています。
キッコーマンの場合、現地の企業とできるだけ取引をし、限りなく現地の人を採用したそうです。
”現地と同化する”というのが、現地の理解を得るための答えだと著者は判断したようです。
その判断が正しかったことは、現在、アメリカにおいて“しょうゆ=キッコーマン”と捉えられていることや、2007年にアメリカ上下両院にてキッコーマンの活動を讃える感謝決議案が提出されたことなどから、明らかです。

アメリカでは「よき企業市民」の考えが、非常に重視されるようです。
まだ日本には充分に浸透していない文化ですが、既にグローバルスタンダードになりつつあります。
日本企業は海外進出にあたって、「企業の社会的責任」を勉強することが必須となっているそうです。
そこで重要なのは、やはり”現地の人々に受け入れられる企業となる”ことだと思います。
キッコーマンは、そうした点において、日本企業にとって海外進出のモデルとなるのではないでしょうか。
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