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アスクレピオスの愛人/林真理子  


アスクレピオスの愛人アスクレピオスの愛人
(2012/09/28)
林 真理子

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アスクレピオスとは、ギリシャ神話に登場する医神のこと。
そのアスクレピオスの持つ蛇の巻きついた杖は、WHO(世界保健機関)のシンボルマークとして用いられており、本作品はWHOに勤める女医の話です。

あらすじとしては、その有能で魅力的な女医に魅了される男たちの物語。
有名美容外科医、病院理事長、若い小児科医の主に三人の男の視点から主人公が描かれます。
主人公の女医ですが、とにかくモテる。そして、性に開放的。
常に死と隣り合わせの現場で働いているからこそ、動物的で本能的な性質が身についているのかもしれません。
それでも仕事の現場の描写から、彼女が何より仕事に対して最もエネルギーを注いでいる事がうかがえる。世界の専門機関で管理職として働く優秀な人間であるというのが、彼女の魅力を一層引き立ています。


以前行った著者の講演会でその本の構想段階の話に触れられており、言わば“執筆の舞台裏”を知っていたので、その出来上がりを見なければと思い購入しました。
どうやら出版社の編集者に“現代版白い巨塔”を書いてみようと唆されて書き始めたものらしく、慣れない医学用語と必死に格闘している著者の姿が文章の端々から想像されます。
著者は、あらゆる専門家とのネットワークがあると言っていましたが、本書では実際に医療に携わる専門家や医療裁判を扱う専門家ならではのネタが散りばめられており、人脈作りの才能が直接的に作品に活かされている事がよくわかる。

ただし、WHOの世界各地での仕事や国内外の医療事情などについて、知識としては勉強になるものの、そのために本筋がやや霞んでしまっている印象は否めません。
WHOの仕事や医療裁判など、扱っている事柄は派手で充分に興味深いのに、それを物語の展開に上手く吸収できず、小説の核心にまで昇華させる事ができていないように思います。
結局、医療をテーマにしてまでも、扱いたかったのはよくある愛人問題に過ぎないのか、という印象に収まってしまっているのが残念です。

ただ、魅力的な女性を描かせれば、さすがに著者の独壇場だと思う描写力です。
特に女医というのは、それだけで神秘的で魅力的な存在です(僕の偏見かもしれませんが)。
主人公の魅力に翻弄されながら、医師特有の雰囲気に包まれた長編を一気に読み終える事ができました。
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