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ヤバい経済学/スティーブン・D・レヴィット、スティーブン・J・ダブナー  


ヤバい経済学 [増補改訂版]ヤバい経済学 [増補改訂版]
(2007/04/27)
スティーヴン・D・レヴィット/スティーヴン・J・ダブナー

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本書では、ミクロ経済の数式や世界経済の潮流といった話は出てきません。

タイトルの「経済学」とは、社会の事象を統計によって解き明かすという意味です。
そうした意味では、「経済学」は「社会心理学」とかなり近いものだと感じます。
(ちなみに「社会心理学」は、個人の心理に社会が与える影響を社会調査や実験などによって統計的に考察する学問です。)
そう言えば、消費行動に心理的アプローチで迫った行動経済学なんていう分野も、社会心理学者が生み出したものです。

中身を読むと、日常生活や裏社会の現実について、統計データをもとにユニークな分析が繰り広げられています。
例えば、90年代のアメリカで犯罪が激減した理由や、日本の相撲力士の八百長問題、勉強ができる子の親の特徴などについて、独特の視点から、しかし合理的な方法で答えを導きます。
そうしたテーマを見て、食指が動く人もきっと多いでしょう。
実際、内容も面白く、頭の体操になります。社会を切り取る視点を鍛えるのにも役立ちます。

ただ、所々、著者らの考えた推測を、仮説に過ぎないのにまるで事実のように語る口ぶりが少し気になりました。
“人々の行動のインセンティブとなったのは、実は○○である。”
そんな語り口が多いが、それならその仮説を実証するべきだとも思います。
まぁ、筆者達にとってそれらの仮説はあくまで思考ゲームに過ぎないのかもしれないですが。



本書とは直接的に関係ありませんが、最近思う事を一つ。

統計学がいま注目されています。
最強だと謳うベストセラーのあの本もしかり、ビッグデータもしかり。
今の社会、経済の分析の基本には必ず統計学があり、まるで統計学というモノサシで人間社会の全てを解明できるかのような向きもあります。

しかし、統計学は当然ながら万能ではありません。
僕の考える理由を二つ挙げてみます。

一つは、統計学は人の行動の結果しか測ることが出来ないということ。
人が行動に移すまでの意思決定の過程は複雑です。
複雑な思考過程を数字に置き換えて測定する尺度やプログラムが発明されない限り、統計学で得られる結果は不十分であり続けると言わざるを得ません。

もう一つは、統計学は社会を対象としているものであって、個人ではないということ。
いくら社会的な事象を分析することができても、統計学では目の前の相手の感情、行動を推測することができません。これも統計学の限界として挙げる事ができるでしょう。

個人的に、いくら優れた心理尺度が発明されたとして、いくらコンピュータの計算能力が向上したとして、人の心理メカニズムを計量的アプローチから解明するのは不可能と考えています。
それよりモノを言うのはやはり、コンピュータではない生身の人間の経験や直感ではないかと。
統計学はいずれ、定量的なものを計算し尽して廃れていく時が来るかもしれません。
その時、学問の潮流は、ぐるっと一回りして“人間ならではの定性的な価値の再発見”に辿り着くのではないか―。
だいぶ脱線してしまいましたが、考え始めたらそんな妄想が膨らんでいました。
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