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幸せの条件/誉田哲也  


幸せの条件幸せの条件
(2012/08/24)
誉田 哲也

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僕の敬愛する椎名林檎女史が「最近よかった小説」に挙げていたので、以前から読みたいと思っていた小説です。テーマが農業繋がりと言う事で、『黙示』(真山仁著)に続けて読破。

世界規模の視点から日本の農業問題を鋭く捉え、“最後の切り札”とでも言うべき劇薬を提示した『黙示』に比べ、本書は実際に農業を営んでいる現場から、農業そのものが抱える問題や農村社会の在り方について直視しています。
テーマは共通する所も多いですが、二冊を併せて読むと農業問題に関してより多角的な視点が得られるのではないかと思います。例えば、バイオエタノールなどは『黙示』では扱われませんでしたが、エネルギー問題を考える上でも忘れがちな大事なテーマであります。

どうしても『黙示』と比べてしまうと、ややヌルい印象は拭えませんが、農村の人々の包容力や解放的な性格などが微笑ましい描写と共に描かれています。
都会暮らしの人間に農業の現実を教えてくれるという点では優れた小説だと思います。今話題の『奇跡のリンゴ』などもその類なのでしょう。

文章もとても読みやすい。随所でみられる「例え」がわかりやすく、農業の風景を見たこともない僕のような人間でも何となく農作業のイメージができるように配慮されています。
溌剌とした女子が主人公という意味では、著者の『武士道』シリーズを彷彿とさせます。ただ、充実感たっぷりの『武士道』シリーズより、残念ながら完成度が劣るように感じました。
(特に、震災を無理やりストーリーに組み入れ、主人公の動機に利用した点などは、個人的にはあまり戴けないです。)

本書を読む限り、バイオエタノールが今後のエネルギー問題や耕作放棄地問題などの理想的な解決策とは思えませんが、「自給自足」というテーマを大事にする姿勢は納得できます。
分業化とグローバル化の進んだ資本主義社会において、「自給自足」は完全に逆行するものではありますが、ある意味、究極のリスク管理なのかもしれません。輸入が途絶えたとしても、資本主義が崩壊したとしても、「自給自足」が実現されていれば、怖いものはありません。
今の時代こそ、自己防衛の手段として「自給自足」という価値観が見直されるべき。そんな気運の高まりがあってもおかしくないだろう、と考えさせられました。
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