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黙示/真山仁  


黙示黙示
(2013/02/22)
真山 仁

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真山氏が原発問題に続き、農業問題に切り込んだ本です。
農薬メーカー、ミツバチ養蜂家、農林水産省の三者の立場から、相変わらず鋭い視点で描かれています。出版されたのは今年二月でTPP、原発事故の問題なども反映されています。

内容は非常に地味です。だけど国家、世界規模の視野で農業を考える構想は壮大で、多くの日本人に欠けている視点が詰まっています。
特に、世界の食糧危機が迫り、日本の安全な農業が中国商社に狙われている、なんてマクロの視点を持ち合わせている日本人はどの位いるでしょうか。
本書の言葉を借りれば、食糧問題に関しては「日本は完全に世界標準から周回遅れしている」状況にあります。
食糧難の時代になれば、日本への食糧の輸入が絶え、さらに国内の食糧も中国などに買い漁られる恐れもある。本書はそんな危機的状況の可能性を提示して、警告を鳴らしています。
相変わらず減反政策を続け、TPP問題が日本農業の最大の危機と喘ぐようではダメだと言う強いメッセージが伝わってきます。

そして、中盤辺りで一つの劇薬のような解決方法が提示されます。
それまで並行して進んでいた主要な三者の話がある一点に収束されゆく予感がもたらされ、小説は一気に面白味を増します。
そこで加えて、真山氏お得意の「政治」と「ビジネス」が姿を現し始める。やはり人を動かすのに手っ取り早いのは、そうした手段を持つ事なのでしょう。



本書でも、著者の他の作品と同様、相変わらず様々な社会問題が散りばめられています。
TPP、自給率、放射能問題、農薬、養蜂、CSR、遺伝子組み替え、知財問題、気候変動、人口爆発、マネー資本主義の拡大、などなど。
そして、それらが全て独立した問題ではなく、有機的に関係し合っていることを教えてくれます。
社会問題の捉える時に一面だけを見てはならない、ということが学べます。

本書の筋とは離れますが、一つの事例を異なる立場の視点から描いているので、逆の立場から見た時にハッとさせられる経験が、著者の本を読んでいるとよくあります。
(本書内では対立する立場の人間が互いを理解し合うことの重要さが説かれています。)
一方が曇りない情熱に突き動かされて調査や活動を行っていても、別の立場からして見れば迷惑千万な話で乱暴狼藉と片付けられてしまう。こうした話は実際にありふれた事だろうと思います。
特に仕事の場合は、どうしたって物事を自らの立場の視点でしか考えられない事があります。
面倒だという思いから、相手の要求を無下にするなんて事も職場によっては日常茶飯事でしょう。
それが無意識となってしまうのが怖いです。
まだ二年目なので会社の考え方に染まっているとは思わないですが、そうした意識に自覚的であり続けたいと思います。
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