FXと読書で人生を変えよう! ホーム » スポンサー広告 » 小説・エッセイ等 »新世界より/貴志祐介

スポンサーサイト  

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

category: スポンサー広告

tb: --   cm: --

新世界より/貴志祐介  


新世界より(上) (講談社文庫)新世界より(上) (講談社文庫)
(2011/01/14)
貴志 祐介

商品詳細を見る


文庫本で、上中下あわせて1400ページを超える大作です。
以前から気になっていたのですが、休日を利用して一気に読み進めました。
あらすじは、とても説明が難しいのですが、文庫本(上)の説明書きを引用します。

『1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖(かみす)66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。周囲を注連縄(しめなわ)で囲まれたこの町には、外から穢れが侵入することはない。「神の力(念動力)」を得るに至った人類が手にした平和。念動力(サイコキネシス)の技を磨く子どもたちは野心と希望に燃えていた……隠された先史文明の一端を知るまでは。 』

あらすじを書こうとすると、どうしても魅力が伝わりにくいのですが、
この壮大な世界観は、読んでみないとわからないものだと思います。
内容の紹介と言うより、感じたことだけ書き残しておきます。



神の知恵を持つ天才の書いた小説、というのが率直な感想です。

世界観の設定がとても緻密で、とことんまで考え抜かれています。
どうやったら、こんな世界を作り上げられるのだろうか。
実に巧みに構成された壮大な仮想世界は、人間が理屈で考えられる最大限まで想像を働かせた世界のようで、人類の叡智を凝縮した感すらあります。
著者は、この世界を築くのに大量の文献にあたったことと思います。
治世について、心理について、進化について、様々な分野の研究者の学説を効果的に援用しているため、その描写や考察はこの上ない説得力を持っています。

また、物語としての構成自体も素晴らしく、これだけの長編でも全く飽きが来ません。
登場人物らの危機を繰り返し描きながら、少しずつ社会の闇と不安を暴いていく。
著者の専門分野であるホラーの手法なのか、恐怖により続きを読ませる手法がとても効いています。気づき→不安→恐怖、と言う順番で、この後どうなるの? と続きが気になって仕方ない状況に引き込まれます。

色々と考えさせられました。
が、こんな大作を前にすると、考えた事も文字に書き起こした傍から陳腐化していくような気がしてしまいます。充分な表現力を身に付けるまでは、心の中で大事に育てておこうと思います。

構想30年とのことですが、これほどの傑作を見事に完成させる才能が本当に羨ましいです。
若干グロテスクな描写が見られることと超長編であることが多少読む人を選ぶかもしれませんが、あらゆる種類の好奇心をそそる無敵の面白さを持つ本として、ぜひとも多くの人に挑戦してもらいたい小説です。
関連記事
スポンサーサイト

category: 小説・エッセイ等

thread: オススメの本の紹介

janre: 本・雑誌

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://dokusyoandfxtrade.blog.fc2.com/tb.php/64-fc8a3c51
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

登録してます

カルチャ!

カレンダー

最新記事

月別アーカイブ

▲ Pagetop

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。