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最終便に間に合えば/林真理子  


最終便に間に合えば 〈新装版〉 (文春文庫)最終便に間に合えば 〈新装版〉 (文春文庫)
(2012/07/10)
林 真理子

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林真理子氏による短編集。

野心のすすめ』によると、メディアに出ずっぱりだった頃、
執筆業を疎かにしているという世間の声が大きくなったそうで、
そこで何くそと思ってテレビ活動を中止し、執筆に専念。
そして見事直木賞を受賞してみせたそうです。
そんな時期に書き上げられた作品群がこれ。

文庫本自体は短編集となっており、表題作を含め、
先述した直木賞を受賞した作品が二作おさめられています。
以下の感想文は、その表題作である「最終便に間に合えば」について。



話の筋だけ追えば、ありきたりの元カップルの話です。
貧乏性の男と母性本能に負けてしまう女。
その二人が7年という時を経て再会し、明らかに誘っている男と
一夜を共にするか否かの駆け引きが繰り広げられます。

そこで男が条件を出します。
空港に向かうタクシーが、飛行機の最終便に間に合えば諦める。
もし間に合わなかったら一泊すれば良い、と。

登場するのは男女とタクシー運転手の三人しかいないのですが、
この運転手の存在が大きいです。
後部座席の男女の会話が聞こえていないはずがないのに、
それでも車を急がせようとする。
しかも男は、女の乳房をいじくりまわしている。
何とも想像するに、運転手に同情的な気持ちが生じます。

口数の少ない運転手を一人置くだけで、
男女二人のやり取りに客観的な視点を与え、滑稽さを引き立てています。
この短編の構成の妙であると思います。



一つ一つの些細な行動から、気持ちを映し出し、その文章に絶妙な比喩を添える。
僕の読書体験の中では、こうした作業において著者より巧みな作家を知りません。
直木賞受賞作なので、僕が言わずとも優れた作品であるのは間違いないのですが、
本作には著者の才能が最も良質な状態で詰まっていると感じます。
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