FXと読書で人生を変えよう! ホーム » スポンサー広告 » ユーロ高とECB »なぜリスクオフでもユーロ高が進むのか。強すぎるユーロが不思議で仕方ない人へ

スポンサーサイト  

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

category: スポンサー広告

tb: --   cm: --

なぜリスクオフでもユーロ高が進むのか。強すぎるユーロが不思議で仕方ない人へ  

ここ最近は、ユーロの上昇が止まりませんね。
2月からユーロドルの週足のチャートは、陽線をつけ続けています。

ウクライナ問題で、他の通貨ペアではリスクオフが進む中、
もっともユーロ圏がダメージを受けるはずなのに、力強く上昇しています。
「1.40ドルという心理的な節目に到達するまでは下がれない」
と意地になって踏ん張っているようにも見えます。

いや、いまのユーロは高すぎる、と思われる方も多いかと思います。
ウクライナやECBなど、ユーロ安要因はいくらでもあるのに、どうしてユーロはこんなに強いんだ、と。
そこで、なぜユーロ高が進むのか、その要因をすこし整理してみました。

フィボナッチでは次のターゲットは1.4255ドル?


と、その前にすこし今のユーロ高の状況をおさえておきます。

ユーロは昨年、何気に最も上昇した「最強通貨」でした。
そこのところは、年初に書いたブログ記事(「欧州危機の後退とユーロ高?」)をご覧いただけると幸いです。

参考までにユーロドルの月足チャートの図を貼っておきます↓

ユーロドル(月足)140316

2006年からのチャートですが、大きなジグザグを繰り返しているのがわかります。
ちなみに、こういう山と谷を見た時によくつかわれる「フィボナッチ・リトレースメント」では、
赤い○で囲んだ、2011年5月高値(1.4939ドル)と2012年7月安値(1.2042ドル)
をもとに計算すると、61.8%ラインが1.3832ドル、76.4%ラインが1.4255ドルとなります。

このフィボナッチをもとにトレードするならば、
61.8%はすでに戻しているので、次のターゲットは76.4%の1.4255ドルということになりますね。
まぁ、あくまで参考程度に。

ユーロ高要因の要因は3つ


年初には、多くの専門家が2014年もユーロ高が続くだろうと見ていました。
その理由を整理すると、大きくわけて次の3つの要因が挙げられます。

①経常黒字の拡大
②ユーロ危機からの回復
③デフレリスク



①ですが、昨年11月の経常黒字は233億ユーロ(改定値)と、過去最高を記録しています。
そして12月は、それには及びませんでしたが、213億ユーロと強い数字となっています。

経常黒字が拡大すれば、受け取るお金が増えるわけですから、
受け取った他通貨を売って、ユーロを買い戻す動きが増え、単純に考えてユーロ高要因です。
次のユーロ圏経常収支の発表は21日(金)ですので、要注意です。

また、PMIをはじめとしてユーロ圏の経済指標は、堅調な数字が続いており、
そうした景気の回復もユーロ高を後押しする要因の1つと言えるでしょう。

②については、長期的な要因ですが、
アイルランド、スペイン、ポルトガルなど債務危機国の経常収支の改善が見られ始めており、
それがユーロ危機への懸念の後退につながっています。
そして、ユーロ危機で流出した資金の還流へと繋がり、ユーロ高要因になっていると言われています。

デフレリスクは、通貨高要因


ユーロ圏のリスクとして最も関心が高いのは、③のデフレリスクかと思います。
2013年10月からユーロ圏のCPIは1%を下回る結果が続いており、
ECBのターゲットとする2%のインフレ率が遠のいています。

デフレは、基本的に通貨高要因です。
これは、購買力平価という考えがもとになっていますが、
同じモノに対しては、国境を越えても同じ値段となるはずだ(一物一価)、という理論です。
それに基づくと、デフレの状況下では、モノの値段が下がることになるので、
一物一価の原則にあわせるために、通貨高の圧力がかかるとされています。

このことから、デフレのリスクが高まっているユーロ圏には、
通貨高の圧力がかかっていることになります。

しかし、デフレに関しては、中央銀行であるECBが物価安定の責務を担っているので、
ECBが追加緩和などでインフレに誘導するのが筋です。

そのため、ECBが追加緩和に踏み切れば、一転してユーロ安となるはずですが、
ECBは「デフレリスクは限定的」と主張しており、なかなか緩和策を実施せずにいます。
その理由としては、過度なインフレを懸念するドイツが緩和に否定的であることや、
ほぼゼロ金利状態のため、緩和策の選択肢が限られているといったことが挙げられます。

失われつつあるドラギ総裁の神通力


最後にもう1つ付け加えると、
他の要因として、ドラギ総裁の神通力に陰りが出始めている、というのも挙げられると思います。

ドラギ総裁自身は、こうしたユーロ高の状況を好ましく思っていないはずです。
実際、昨年は「1.35ドル以上のユーロ高に懸念を抱いている」という趣旨の発言をしたとか。

しかし、3月7日のECB理事会では、「追加緩和の必要はない」と逆サプライズを示しました。
これはドラギ総裁がユーロ高を容認したと捉えられ、一気にユーロが吹き上げました。

けれども、ユーロの急騰を見て焦ったのか、
最近は、ECB理事が相次いで追加緩和の可能性を示唆し始めています。
そして、14日にはドラギ総裁が講演にて、「追加緩和の準備を進めている」と発言しました。

そのドラギ総裁の発言を受けてユーロは急落したのですが、
しかしその翌日の15日には再びユーロは上昇し、1.39ドル台まで戻しています。

最近のドラギ総裁の口先介入は、こういうパターンが多いですね。
一時的にユーロを下げる効果はあるものの、決して長くは続かない。
ユーロを下げたいという気持ちは伝わってくるのですが、
それを行動に移せないジレンマを市場は見抜いているのでしょう。

マーケットを上手に誘導するサプライズな手法は「ドラギ・マジック」とも呼ばれてきましたが、
その手法がだんだんと信頼を失っているのかもしれません。
スポンサーサイト

category: ユーロ高とECB

thread: FX(外国為替証拠金取引)

janre: 株式・投資・マネー

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://dokusyoandfxtrade.blog.fc2.com/tb.php/248-a8d21b06
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

登録してます

カルチャ!

カレンダー

最新記事

月別アーカイブ

▲ Pagetop

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。