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ソーシャルファイナンス革命 世界を変えるお金の集め方/慎泰俊  


ソーシャルファイナンス革命 ~世界を変えるお金の集め方 (生きる技術! 叢書)ソーシャルファイナンス革命 ~世界を変えるお金の集め方 (生きる技術! 叢書)
(2012/06/30)
慎 泰俊

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お金を必要としている人々に、お金を貸したり、寄付をしたりしたことがありますか。
困っている友人であったり、貧しい人々であったり、被災者の方々やその支援をしている団体など、
誰でも1度くらいは思い当たる経験があるのではないかと思います。
その経験には、良い経験もあれば、トラブルになってしまったという悪い経験もあるかもしれません。
本書が解説しているのは、世界中に「良い経験」を増やすための新しい金融の仕組みです。

ソーシャルファイナンスとは、本書の言葉を借りると
「人間関係を何らかのカタチで利用しているファイナンス」のことです。
ファイナンスとは、「お金を必要としている人々に、お金を出したい人がお金を融通すること」。
ソーシャルファイナンスの場合、お金を融通してもらう立場の人々は、
社会的課題の解決に取り組むNPO法人であったり、途上国で自立を目指す貧しい個人事業主だったりします。
いわゆるフィランソロピーと呼ばれる分野の社会貢献活動に当てはまる概念です。



さて、では「人間関係を何らかのカタチで利用している」とはどういうことか。
これはお金の出し手と受け手の関係に注目した捉え方なのですが、本書では「コミュニティ」を利用したファイナンスと、「クラウド」を利用したファイナンスとに分類して説明をしています。
そして前者については「ムラ社会的な共同体」の残る途上国、後者が「SNSのような関係」の発達した先進国において効果的に機能する、としています。

<コミュニティファイナンス>
「コミュニティファイナンス」とは、グループの力学を利用した金融のことで、
主に途上国の貧困層を対象とした金融サービスが代表例として挙げられます。
有名なのが、民間企業として初めてノーベル平和賞を受賞した「グラミン銀行」です。
バングラデシュの起業家であるユヌス氏が立ち上げた「グラミン銀行」は、竹細工などを作って働く地元の女性たちの自立を支援するため、彼女らに小口の融資を行っています。融資は無担保で低金利。

本来なら信用力の低い借り手ばかりを対象としていますが、返済率はなんと98%。
その理由は、①借り手を対象としたビジネス教育が定期的に行われていること、②「返せなかったら、自分が住んでいるムラやコミュニティに対して面目が立たなくなる」という意識があること、などが挙げられます。
だからこそ、著者は「ムラ社会的な共同体」が残る途上国でこそ機能しやすいファイナンスであるとしています。

<クラウドファンディング>
本書では、「クラウドファンディング」を「P2Pファイナンス」という名前で説明しています。
「P2P」とは「Peer to Peer」の略で、つまり「個人から個人への金融」という意味です。
主にウェブを通して不特定多数の個人から資金を調達する金融手法のことを指します。
代表的なのが、日本でも広まりつつある、「Just Giving」などのオンライン寄付サイトです。
「Just Giving」では、ノーベル賞を受賞した山中教授がチャリティマラソンを行って注目を集めました。

クラウドファンディングについては、「一つ一つの人間関係は浅いが、その関係を有する人数が多いコミュニティ、たとえば先進国におけるSNSのような関係で成立するコミュニティ」において効果的に機能するファイナンス手法である、と著者は説明しています。

本書では、これらのような新しい金融の仕組みについて、「資本コスト」や「リスク」、「情報取得の対価」などのファイナンス理論の観点からわかりやすく説明をしてくれています。
著者は日本初の「マイクロファイナンス」(「コミュニティファイナンス」の1種)を行うNPOを設立して、カンボジアやベトナムなどで貧困層への融資を行っている活動家ですので、説得力があります。



現在、社会貢献活動に関するファイナンスの手法とその市場は、世界的に急速に成長している段階です。
例えば、アメリカのオンライン寄付市場に集まる寄付総額は、年間約1兆2600億円(2010年)。
主に米英が中心となって世界的に波及している途中であり、日本でも、先述した「Just Giving」をはじめとしたいくつかのオンライン寄付サイトが発達しつつある段階です。

また、社会的インパクト投資(Social Impact Investment)などと呼ばれる社会貢献活動に対する金融のスキームも、アメリカのボストン財団などを中心に整備され、拡大しつつあります。
日本は、まだ残念ながら一般的とは言い難い段階ではありますが、大和証券などが積極的に取り組みを始めているところです。

僕は少しフィランソロピーの世界に詳しい方ですが、そうしたスキームや社会貢献活動そのものについて、日本でもこれからもっと注目を集める分野だと思っています。
日本では馴染まないと言う声もありますが、グローバル化の流れの中で、アメリカなどで先進的な事例を学んだ人々が、次々と革新的な手法で日本を変えようとしています。
そしてその波は、いわゆる第一セクター(行政)、第二セクター(企業)の分野にも波及しつつあります。

新しい社会貢献の根底には、アップルやグーグルのような「世界を変える」という強い思いを感じます。
そのうちNPOをはじめとする社会貢献の世界について、色々と思うところを整理しながら、連続記事でも書いてみたいなと考えています。
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