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世界の下半身経済が儲かる理由/門倉貴史  


世界の下半身経済が儲かる理由―セックス産業から見える世界経済のカラクリ世界の下半身経済が儲かる理由―セックス産業から見える世界経済のカラクリ
(2007/03)
門倉 貴史

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バックパッカーとして世界中を趣味にする、とある日本人女性。
彼女は、お金がなくなると現地で売春をし、生活費を稼いでいると言います。
日本人女性は価格設定が高く、1回身体を売れば、その国に1ヶ月滞在できるほどの生活費を稼げるそうです。

1970年~80年代に日本人の「買春ツアー」が社会問題となっていたそうですが、
開発途上国では、観光産業発展のための呼び水としてセックス産業の発達が重要視されているそうです。
先進国の人々がセックスを楽しんで、お金を落としていく。
そうしたビジネスへの規制は緩く、政府にとって外貨獲得の重要な手段と認識されているのです。

性を巡る規制のあり方は、永遠の課題だと思います。
本書は、BRICs経済研究所のエコノミストによるセックス産業の話ですが、
日本、そして世界各国のセックス産業を見渡すことで、性ビジネスのあり方を考えさせる本となっています。



禁止するから社会秩序が乱れる。そうした側面は否めません。
人の本能的な欲望を満たす産業は、規制すればアングラ化し、かえって社会に望ましくない結果をもたらす。
著者は米国の悪名高い「禁酒法」を例に挙げながら、そう主張しています。

(説明不要かもしれませんが、あの『グレート・ギャッツビー』などの舞台となった1920年代の米国では、禁酒法によってアルコールの製造・販売が禁止されていました。が、その結果、アルコールの密売を行う犯罪組織の出現を招き、各地でマフィアの抗争が繰り広げられる原因となっています。)

本書では世界のセックス産業の実態が紹介されています。
その各地のあり方は、おそらく読者のセックス産業に関する見方を変える事になると思います。

欧州では、売春が合法化されている国がいくつかあります。
例えば、EUの経済を牽引しているドイツ。
ドイツでは売春が2002年に合法化されています。
目的は、アングラ化して犯罪組織の温床となっている売春を政府の管理下に置くためです。

売春が合法化したことにより、売春婦も社会保障を受けられ、労働組合への参加も認められるようになりました。
そして、「セックス税」と呼ばれる税金の支払い義務も生じました。
一人一人の売春婦から直接一定額を徴収する仕組みで、財政難の自治体の貴重な収入源となっているそうです。
(日本のセックスワーカーは建前上、売春ではないため、いくら大金を稼いでも納税はしません。)

そんな話をすると、日本でも導入すべきだと鼻息荒くする人々もいるでしょうが、やはり負の側面もあります。
一番の問題は、人身売買の横行です。
ドイツでは、売春が合法化されてから周辺諸国の女性が大挙してドイツに押し寄せてきたそうですが、その中には人身売買によって送り込まれた女性も少なくありません。
サッカーW杯の時などは、数千人の外国人女性が人身売買によって送り込まれたとも言われています。

ちなみに、EU経済の足を引っ張る南欧諸国の代表格であるギリシャは、数年前、売春や密売などの「ブラックエコノミー」と呼ばれる金額をGDPに参入したとのことで、それによりGDPが年間400億~600億ユーロも押し上げられています。
必至なのはわかりますが、そんな事をしているから…という思いがしてしまいます。



売春を含め、セックス産業とどのように向き合っていくか。
同時に、モラルの低下をどのように食い止めるか、という問題もあります。
一概に規制すれば良い、という問題ではない事は、本書を読めばよくわかります。

人類の本能的な欲望に関わるテーマのため、永遠になくなることのない問題でしょう。
しかし、議論の俎上にあげようにも、なかなかその実態を知る機会の少ない分野です。
議論するには、セックスワーカー達の人権、市場規模、社会秩序の問題等を考慮しなくてはなりません。

セックス産業の実態をエコノミストの視点から考察した、貴重な一冊です。
驚くような話、ネタになる話も数多く含んでいるので、男性も女性も一読してみることをお勧めします。
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