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挑戦する脳/茂木健一郎  


挑戦する脳 (集英社新書)挑戦する脳 (集英社新書)
(2012/07/13)
茂木 健一郎

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脳はなぜ挑戦することを求めるのか?
本書のあとがきでは、「「新しい風景」を見たいから」とやや詩的に表現されています。

脳が挑戦の先に得られるものは、成長に他なりません。
ただ、それは脳の数値的な「機能」を「鍛える」という機械的な意味ではありません。
「脳が成長するとは、もっと劇的な現象である。」と著者は説明しています。
「自分自身の身体感覚が変わるのである。新しい自分になる。世界の見え方が一新される。」
例として著者は、アインシュタインの相対性理論を生み出した出来事と並列して、縄跳びの三重回しを跳ぶ事ができた幼い頃の自身の出来事を挙げています。
そうした大小の「劇的な現象」を求めて、脳は挑戦し続けます。

本書では、脳科学者、茂木健一郎氏の執筆した月刊誌の連載記事を編集した本です。
避けられない運命や困難を前にして、文脈を飛び越えて挑戦することの意義を説いています。

多くの教養的な知識が引用されており、哲学的な要素を多分に含んだ内容となっていますので、モチベーションを手軽に高めてくれる“エナジードリンク”的なものを求めると、痛い目を見るかもしれません。
ただし、非常に興味深い内容ばかりなので、どんな方でも興味があれば一読される事をオススメします。



本書のテーワードの一つは、「偶有性」。
偶有性とは、一言でいえば、何が起こるかわからないという状況のことです。
著者は、「偶有性」を自身の研究の一大テーマに掲げており、日本の風土病として「偶有性忌避症候群」を挙げており、これが日本の不調の唯一の原因であると断言しています。

日本人は、何が起こるかわからないという状況に耐えられない。
「予想できないこと」を極端に恐れ、逃げたがる傾向があります。
だから「お受験」に走り「負け組」を避けたがる。そして、「人生の正解」を求めて人生を彷徨います。

日本の常識は世界の非常識。
本書では教育現場の例が説明されていますが、日本の教育は「標準化」と「管理」が行き過ぎています。
(例…教育の内容をコントロールする教科書検定制度、大学が「偏差値」で順番づけられるという思い込み)
偶有性に適用するための能力が磨かれないことが、日本人の成長力を妨げていると著者は主張しています。

「偶有性忌避症候群」の説明された章は次のように締めくくられています。

経済の不調で失われたGDPよりも恐ろしいのは、日本人が来るべき偶有性の文明へ移行する上で不可欠な学習機会を失うことだろう。偶有性の海に飛び込み、未知の領域に挑戦することでしか、今の苦境を脱することはできない。日本人の「挑戦する脳」が本気になるべきときが来ている。




そもそも「生」それ自体が偶有性のもとに成り立っています。

人は生まれる環境を選ぶ事はできません。
生まれた瞬間から人生は「偶然」のもとに成り立っており、人それぞれ違う。
そして当人にとって、それは動かす事のできない「必然」です。
しかし、その偶有性を受け入れて成長するための「挑戦する脳」が人間に備わっている。

1990年代からずっと日本社会は停滞していると言われています。
僕が小学生を卒業する頃、僕の生きてきた10年は「失われた10年」と名付けられました。
そして、成人になるとそれは「失われた20年」へと変わっていました。
僕の歩んできた時代は常に「失われていた」そうです。まったくいい迷惑です。
当然、僕たちに責任はないですが、それでも受け入れなくてはなりません。

僕たちに求められているのは、まさに社会的な文脈を飛び越えて挑戦することだと感じます。



社会に出るとガチガチの社会のルールや論理、コンプライアンスに思考まで縛られてしまいます。
社会で求められるのは、既定の社会の複雑なシステムの中でいかに優れたプレーヤーになれるかという能力です。
それはそれで面白く、やり甲斐のあるものだと感じられるようにもなりました。

しかし、それが脳の可能性を狭めているという側面があるのを知りました。
たまには、そうした固定観念から脱却した哲学的な思考を持つ人の本を読むのも必要ですね。
普段の仕事から離れて色々と思考を巡らす、気分転換に最適の一冊でした。
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