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オレたちバブル入行組/池井戸潤  


オレたちバブル入行組 (文春文庫)オレたちバブル入行組 (文春文庫)
(2007/12/06)
池井戸 潤

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世のブームにほだされて、つい買ってしまいました、半沢直樹。
「やられたらやり返す」で一躍有名となった、一人の勝気な銀行マンの復讐劇の話です。

主人公の半沢直樹が入行したのは1988年のバブル時代。
そして舞台はその16年後、つまり2004年の銀行です。

作品内では半沢がバブル時代を思い返すシーンが何度かあります。
返済の見込みよりも温情が優先される。
そんな甘い時代もあったなぁ、と思い返す読者もあるのかもしれません。
しかし、バブル時代の銀行不倒神話は過去のものとなり、銀行融資は中小企業の味方ではなくなりました。
まさに「晴天に傘を差し出し、雨天にとりあげる」という、銀行の冷徹とも言える現在の姿が描かれています。
(ちなみに、著者は元銀行員。それもあって細部のリアリティは読み応えがあります。)



半沢は思った事を我慢できずに口に出してしまう、よくある“出世できない”タイプの人間です。
自分に理があれば物事は突き通せると信じており、不合理な仕打ちを受けると黙っている事ができません。

上司のミスの責任を理不尽な形で被らされる状況に追い詰められると、当然のごとく反発します。
時に強い怒りを露わにし、時に相手の裏をかいて反撃し、「やられたらやり返す」という姿勢を崩しません。
その姿は痛快で、読んでいてカタルシスを得られること請け合いです。

物語の筋は、復讐劇という言葉に尽きます。
酷い仕打ちを受けた相手には、罪を認めさせ、土下座をさせなければ気が済まない。
じわじわと包囲網をつくって締め上げて、最後に対面で情け容赦なく骨の髄まで追い詰める。

しかし終盤、ラスボスの一人に対面した時、ある想定外の出来事から半沢の心で「シーソー」が上下し始め、冷徹さが少しばかり揺れ動きます。
そこで、半沢は敵に対して「条件次第では見逃してやってもいい」と交換条件を提示します。
それは予想外の条件ではありましたが、本作品を象徴している条件とも言えます。
一つの見物ですので、ぜひ本書でお確かめください。

社会派小説の多くが、終盤に向かうにつれ複雑な様相を呈するものですが、本作品は終始敵と味方がわかりやすい構造になっているので、筋を追うのに混乱する事はありません。
理不尽な目にあわされる主人公に感情移入しながら読んでいけば、最後に大きなカタルシスが得られるような仕組みになっています。
社会の不条理を感じながらも、鬱憤を晴らせないでいる社会人の方には特にオススメです。
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