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この国を出よ/大前研一・柳井正  


この国を出よこの国を出よ
(2010/09/29)
大前 研一、柳井 正 他

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大前氏と柳井氏という、グローバルで戦う二人の著名人による共著。
常に世界に目を向け続けている二人が代わる代わる、異口同音に「日本批判」を行っています。

なぜ日本はダメなのか。
集約すると、次の4点がポイントになるかと思います。

①日本経済の停滞と国債デフォルトのリスク

やはり経済を肌で感じている方々にとって、一番の日本のリスクは日本経済の将来性なのでしょう。
バブルがはじけ「失われた10年」が20年、30年となり、貿易黒字も赤字へ転落。
(今日発表の今年7月の貿易統計では、過去3番目の大きさの赤字額を記録したそうですね。)
日本経済停滞の原因として、日本の“お家芸”の製造業の国際的な存在感が薄れている事が挙げられています。
先進国のダブついたマネーは、日本を通り越して(“ジャパン・パッシング”)、新興国へと向かっています。

また、公的債務が対GDP比で200%を超えるという異常事態にも触れられています。
本屋の経済書のコーナーでは「日本国債暴落」に備えよ、といった本が並んでいますが、数年の内に日本は破綻するというシナリオを描いている人々は少なからず存在します。国債デフォルトで儲けを狙うヘッジファンドもあるというのもよく聞く話です。
本書でも、そうしたシナリオが現実味を帯びている事を強調し、危機感を持つべきだと警鐘を鳴らしています。

②内向き・下向き・後ろ向きの日本の若者

「この国を出よ」というメッセージには、内向きな若者への叱咤の意味も込められています。
日本からアメリカへの留学生が減っている事や、若い起業家が充分に育たない現状を挙げて、ハングリー精神の欠けた現代の若者を憂いています。
また、ビジネスをマネーゲームと捉えている“ヒルズ族”のような例も挙げ、「ビジネスを通じて世の中を良くしたい」「社会を変えたい」といった信念が欠如しがちである事も指摘しています。

「安定」を求める若者が増えた現状は、「イギリス病」になぞらえて「日本病」と本書では称しています。
「イギリス病」とは、「ゆりかごから墓場まで」という言葉で表される手厚い社会保障制度や基幹産業の国有化が、国民の働く意欲の低下を招いたとする説です。
“環境が人をつくる”とはよく言いますが、過保護な国策により日本人のぬるま湯根性が築かれたというのは、さもありなんと感じます。
終身雇用制度や馴れ合いの社会を見れば、戦後の日本のサラリーマンにあったとされるハングリー精神が削がれてしまうのも無理はありません。

③信頼できない日本の政治

本書が執筆されたのは民主党政権時代。首相の発言がブレにブレまくった時期です。
言っている事とやっている事がちぐはぐで、何一つ統一性がない政権を痛烈に批判しています。
また、上述のように異常なまでに膨れ上がった公的債務や、他国に比べて高い法人税や無駄な規制をやり玉に挙げて、日本政府の経営感覚の欠如も指摘しています。

④絶望的状況なのに能天気な日本人

批判の矛先は、現在の日本社会の状況を唯々として受け入れている日本国民にも向けられています。
むしろ、全ての日本国民こそ最も批判したかった対象なのかもしれません。
一度は経済大国の名を掴んだ日本。しかし、栄誉を手にした途端に慢心が膨らんでいきました。
そうした日本人の気質を育てたのは、政治家であり、マスコミであり、そうした政治を選んだ国民自身である。
著書の二人は、そんな論調で国民を批判し、危機意識を持つよう警告しています。


グローバル化に対して日本人は拒否反応が強く、「チャンス」と捉えられている人は少ないです。
本書では、この時代を前向きに捉え、グローバルな視点で日本の危機的状況を眺めるよう諭しています。
そうした思いも「この国を出よ」という一言に凝縮されています。
ネガティブな意味でも、ポジティブな意味でも、日本を飛び出す事の意義を考えさせられる一冊でした。
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