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2014年02月の記事一覧

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ユーロ強すぎ!  

為替のボラティリティが高まってきました。
本日は、特にユーロの上げがすごい。ここ最近、失速し始めたと思いきや、今日は一気に1.38ドルにタッチ。
昨日はユーロドルの売りを検討していましたが、投入しなくて良かったとホッとしています。

逆境をものともしないユーロの強さ


それにしても、ユーロの強さはすごいですね。
ECB理事会への思惑やウクライナ情勢の緊迫化など、見渡せばユーロ安要因ばかりなのに。
特に、最近さんざんユーロ安要因とされてきたウクライナ情勢は、落ち着くどころか、どんどん状況は経済的なリスクが大きくなってきているというのに・・・
こういう、長引きそうで政治チックな要因は飽きられやすいんでしょうか。

今回の直接的なきっかけは、2月のユーロ圏CPI速報値。
市場予想が、前年比0.7%だったところ、速報値は0.8%と少し予想を上回りました。
これを受けて、来週6日(木)のECB理事会での緩和策への思惑が後退し、一気に上昇。
予想との差異はたった0.1%であり、0.8%も決して高い数字というわけではないはず。
これまでユーロを抑え役として機能してきた「ECBの緩和への思惑」というタガが外れたということでしょう。

これからのユーロの行方


個人的には、2014年はずっとユーロは下落方面で見てきただけに、この強さは異常に映ります。
まぁ、僕の予想なんてどうでも良いのですが、問題は、これからもユーロ高が続くかどうかということ。

1.38ドルまで来たのはいいものの、テクニカル的にこの台には大きな壁があります。
昨年は何度も1.38ドル台前半で反落しており、まずは、これを超えられるかどうか。
そして、次は昨年の高値である1.3893ドル(12月27日)。
それを超えてしまえば、もう青天井で、しばらくは怖いモノなしです。

月足レベルでチャートを見ると、2012年の1.2042ドル(!)を底値に、ゆっくりと時間をかけて上昇してきているのがわかります。
これは、欧州債務危機でユーロ圏から流出した資金が、危機の後退を受けて徐々にユーロ圏内に還流していることを示すものでもあります。
これを根拠に、2014年はユーロ高が続くとみる専門家も多いのですが、さまざまなユーロ安要因を退けてユーロは力尽きることなく上昇を続けるのでしょうか。
個人的には、まだユーロの下落予想を捨てきれない気持ちもあるので、ユーロにはあまり手を出さないようにして、行方を見守っていたいと思います。

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ついに動き出した? 円買い、豪ドル売りで参戦  

ここ数日焦らされた「やきもき相場」も、ついに終わりに向かって動き始めたようですね。
ようやく落ち着き始めた株式市場と、選手交代をしたかのようです。

ドル円は三角保ち合いを下抜け


ドル円はここ最近、高値を102.7~102.8辺りで抑えられながら、少しずつ下値が切り上がっていた状態でしたが、さきほど今週の安値である節目の102円を割り、三角保ち合いを下抜けした格好です。
個人的には、ドル円はこれから上昇に向かうと思っていましたが、もう少しお預けのようです。
とりあえずは下落が続きそうなので、いまは円買いで対応したいと思います。

背景にあるのは「ウクライナ情勢への警戒感からリスクオフへ」とされていますが、いまに始まったものでもないので、直接的なきっかけは、チャート上で下落のサインが出たことかと思います。
ただ、たしかにウクライナ情勢に関しては、デフォルトの危険やロシアの軍事介入など、きな臭い話題が次々と出てきていますので、当分は円買いの要因として働くものと考えます。

もし今夜のイエレン新議長の発言で、緩和政策の縮小の休止をほのめかすような文言が飛び出せば、ドル円ショート加速の格好のネタとなります。
弱気な発言に敏感な雰囲気が広まっているので、ちょっとした言葉の端を捉えて市場の心理が流れそうな感じもします。

ようやく下がり始めた豪ドル


一方で、前々から狙っていた豪ドル安が、ようやく始まったように見えます。
きっかけは豪州の経済指標でしたが、中国の金融政策による中国市場の混乱も影響しているのかもしれません。

オージードルのショートを保有中ですが、これから下落が加速するのを期待しています。
今のポジションを投入したのは2週間前。けっこう前から我慢強く持ち続けていました。
(この記事の時→豪ドルは対ドルで0.90を超えると下落を意識?
とは言え、日足のチャートで見れば、まだ雲の中。まだ気を抜けない状況ではあります。
明日以降は、また雲の下限が大きく下がるので、これがどう影響するか。

0.8900割れも、もう少しなんですけどね。
上がる時よりも落ちる時の方が早いのが相場なので、いまは、豪ドル売りで攻めていきたいです。
現在、相場の重力に従って、オージードルのショートと豪ドル円のショートを投入しています。

あと気になるのは、ユーロドルです。
このペアもようやくユーロ安に動き始めたように見えますが、焦点は来週の3月6日(木)のECB理事会。
緩和政策への期待が高まっていますが、本日も夜中にドラギ総会の発言があり、ここでも緩和について触れられるかもしれません。
ユーロドルもこれからいっそうの下落を目指すと予想しています。
ただ、個人的にユーロドルには散々痛い目にあっているので、いまは豪ドル優先でトレードしたい気分です。

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やきもき相場が続きますね  

オージードルもユーロドルも、下がるかと思えば上がったり・・・
ドル円は底堅いと言うべきか、上値が重いと言うべきか・・・
いずれも、方向性の定まらない展開にやきもきしている投資家も多いはず。

一方の株式市場は、たしかな景気回復を示す指標のない中、米日ともに大幅な株高となっています。
為替市場がじっくり動きを待っている中、株式市場の参加者は「もう我慢できない」と思ったのでしょうか。
「大丈夫、怖くないから」と言われて飛び込める度胸のある人が、買いに走っているような状態に見えます。

国際的な政治経済を見渡すと、重苦しい雰囲気が覆っています。
ウクライナ情勢では、ロシアと欧米の東西対立をメディアが煽り、TPPは難航続きで、どうやら頓挫しそうなムードが漂っています。タイ、ベネズエラでも反政府デモが激化し、多数の死傷者が出ています。

なぜ豪ドルは上昇するのか?


中国では、銀行の不動産融資の引き締め懸念から、株が続落しています。
しかし不可思議なのが、その一方で上昇する豪ドル。
先週発表の中国PMIで一度は急落したものの、ふたたびオージードルは0.90台まで回復しています。
なかなかしぶとい上に、不気味です。

豪ドル上昇の理由としては、先進国の株価上昇や、ウクライナ懸念の後退によるリスクオンが挙げられています。
たしかにカナダドル、ブラジルレアルなど、リスクオン時に買われる通貨が、全般的に上昇しているようです。

ほかに気になる動きとしては、ここのところ金の上昇が続いている、ということでしょうか。
昨年、記録的な下落幅をみせていましたが、今年に入ってからいたって好調のようです。
金の上昇は、金の産出国である豪ドルの上昇につながり、代替資産であるドルの下落を招きやすいです。

ただ、再三ブログで書いていますが、豪ドルはファンダメンタルズを考えると、間違いなく豪ドル安のはずだと思っています。それだけに、この状況には、本当やきもきさせられます。

ドルが弱い、というのも大きな要因と思われます。
この気持ち悪い状況を打開するには、やはり、アメリカが本調子に戻ってくれることが必要なのでしょう。
アメリカの住宅関連指標が上向いて、27日にはイエレン氏が強気の発言をし、来週の雇用統計で良い数字が出て・・・みたいなシナリオを通してドルが力強さを取り戻してくれたら、と思っています。

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G20、“無風”の裏にイエレン氏?  

相場は、総じてあまり大きな動きがなく、もみあいが続いていますね。
ここ最近は、決定打がなく、ずっとブレイク待ちの状態のように感じます。

新興国の批判を静めた立役者はイエレン氏?


シドニーで開かれていたG20は、特段の材料もなく、各国が協調して数値目標を掲げて閉幕しました。
かねてから焦点となっていた新興国不安の問題ですが、新興国からFRBの緩和縮小などに関する批判があがると思いきや、特に先進国と新興国との間に大きな衝突はみられなかったようですね。
でも、逆に考えれば、対立を避けて“無風”で終わらせたというのは、すごいことなのかもしれません。

新興国との対立が表面化しなかったのは、イエレン氏の果たした役割が大きかったのではと思っています。
これがFRB議長として初めての国際会議デビューとなったイエレン氏ですが、G20での発言に関しては、他国から絶賛の声があがっています↓
イエレン氏、G20会議で高い評価-新興市場の懸念緩和に貢献(ブルームバーグ記事)

就任前から「他者との協調にとても長けている」と評されており、前代未聞の“大物”副議長として就任したフィッシャー氏を説得したのもイエレン氏だという噂もあります。
派手な発言は何もないですが、やはり前評判どおり、巧みな調整能力とたしかな発言力が持ち味のようです。

27日の議会証言でリスクオン進むか?


今週27日(木)には、先々週、大雪のために延期となったイエレン氏の議会証言(2日目)があります。
前回の1日目では、4時間にわたる長い質疑に対しても、よどみなく回答し、量的緩和の縮小継続についてブレない姿勢を貫き、不安を引きずっていた株式市場の回復を絶妙にアシストしました。
その時の発言要旨は下のリンクから読めますが、非常に安定した受け答えをしており、信頼感が持てます。
イエレン米FRB議長の議会証言での発言要旨(ロイター記事)

27日でも、さえない指標が続く米国経済の見通しについて、厳しい質問が浴びせられると思いますが、持ち前のたしかな発言力で丁寧な説明を続ければ、再びドル高のきっかけとなってくれそうな予感がします。

懸念されるは、いまの米国株式市場では、「弱い経済指標 → 緩和縮小の休止への期待 → 株高」
という、ねじれた流れが存在しているという点。
今度の議会証言では、「どのように株式市場を失望させずに、緩和縮小を継続する姿勢を示すことができるか」という点がひとつのポイントだと思います。
27日が、もみあいの続くドル円上昇のブレイクポイントとなれば良いなと期待をしています。

category: イエレン新議長

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今週の狙いは豪ドルの下落  

ソチ五輪も終わり、気持ち的に一つの区切りがついたような気がします。
シドニーのG20も閉幕し、新興国不安にも一つの区切りがついたように思います。

本来トレンドへの回帰なるか


僕が勝手に「本来トレンド」と呼ぶ2014年のトレンドがあるのですが、
これは「ドル高、円安、豪ドル安、ユーロ安」という昨年末に予想していたトレンドのことです。
米国の経済成長を背景に、FRBの緩和縮小が進み、ドルが買われる。一方で、日米の金利差拡大予想などから円が売られ、豪ドル、ユーロは中央銀行によって通貨安へ誘導される。そんなイメージです。

ただし、2014年が明けて蓋をあけてみると、為替相場は、きれいに真逆の動きを見せています。
いつまでも本来トレンドを引きずっていたので、今年のFXトレードは、ほとんどが裏目に出ています・・・。

しかし、これからは、本来トレンドに沿った動きが見られ始めるのではないかと期待をしています。
新興国不安も後退し始めており、年初以来の円売りポジションの調整もひと段落したかと思われます。

これから春までは、気温のような動きをするものと予想しています。
いまは、ちょっと暖かい日もあれば凍えるような日もあったり、気温は日によって変動します。けれども、春に向けて、全体的にみれば、これから少しずつ、確実に暖かくなっていく。
為替相場もそんな感じで、本来トレンドに回帰していくのではないかと期待しています。

いまの狙いは豪ドル


具体的に見ていくと、いま一番狙っているのは、「豪ドル安」です。
先週発表されたHSBCによる中国の製造業PMIは、48.1とかなり悪い数字となり、それを受けてオージードルは0.90ドルを割り込んで大きく急落。
その後は少し回復しましたが、0.90ドルのラインを超えると上値が重くなっています。

オーストラリアの弱いファンダメンタルズを考えれば、明らかに豪ドル安が本来の方向です。
自国がホストを務めるG20というRBAの“足かせ”もはずれたことで、これからRBAは再び通貨安誘導を始めるのではないかとも個人的に思っています。

一方、ドル円については、完全にアメリカの弱い経済指標が上値を抑えている状況です。
中国のPMIの数字を受けても、ドル円の下落はかなり限定的であったことからもわかるように、ドル円については、年初以来のポジション調整が終わり、これ以上の巻き戻しによる下落の可能性は低いと思っています。
加えて、日銀の追加緩和への期待も高まっており、かなり底堅い状況が続いています。

ただ、アメリカの経済指標、特に住宅関連の指標がたしかな回復を示さない限り、ドル高が望みにくい状況です。
アメリカのゼロ金利の長期化への思惑も高まっており、いまはドル円は利益が狙いにくいペアと思っています。

あとはユーロですが、これはウクライナ情勢に関する記事でも書いたように、ユーロ安目線でいます。
根拠は、ECBの緩和策への期待が高まっていること。
ユーロドルは反落の兆しが見え始めていることもあり、オージードルのショートの次に狙い目だと思っています。

category: 週の戦略

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大統領解任のウクライナとユーロの行方  

この週末でウクライナ情勢に大きな進展がありました。
21日には、ヤヌコビッチ大統領と野党代表が合意文書に署名。
22日には、議会決議により、大統領の解任と、次期大統領選の日程の前倒しが決まりました。

首都キエフは反政権デモのグループに占拠され、ヤヌコビッチ大統領は支持基盤のある東部に脱出。
釈放されたヤヌコビッチ大統領の政敵、ティモシェンコ元大統領は、反政権デモのグループの集まる広場で、彼らの行動をたたえ、「ヒーロー」であると称しました。
現在は、親ロシアの東部地域と、親EUの西部地域とで、完全に二分されてしまっている状態です。

ウクライナ情勢の進展はユーロ高要因だが・・・


この一連の動きは、親EU派の反政権グループが、徐々に現政権を追いやっているという構図であり、EU寄りの新政権発足の可能性が高まっていることは、ユーロ高要因であると思われます。
EU、アメリカは新政権へ金融支援を行う構えを示しており、ロシアも、アメリカの手回しもあって、今のところはどうやら事態を見守るつもりのようです。

ただ、ユーロについて、いま市場の関心を集めているのは、次回のECB理事会への思惑でしょう。
ユーロ圏PMIの弱い結果や、上がらないインフレ率を受けて、追加緩和への期待が高まっています。
最近は、ユーロ圏の主要国(ドイツ以外)からも追加緩和を求める声が、よく聞かれるようになりました。
次回の理事会は3月6日ですが、今月はじめの理事会でもドラギ総裁が何らかの行動に出る可能性を示しており、緩和的な措置が採られる確率はかなり高まっていると言えそうです。

となると、ユーロは下落圧力のほうが優勢かと思っています。
チャートを見ると、先週は1.377ドルで頭を押さえられており、昨年10月、12月も1.38ドル台で高値をつけていることを踏まえると、これ以上大きく上昇することは考えにくい状況です。
一度は1.38ドル台にタッチするかもしれませんが、その後は反落するものと予想しています。

category: ウクライナ情勢

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ベイジン/真山仁  


ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)
(2010/04)
真山 仁

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経済成長にも陰りが見え始め、いまや世界経済の大きなリスクと思われ始めている中国。
そんな中国という国家の危うさを、正面から描いた社会派小説が、この『ベイジン』です。
仕事に熱い人々の繰り広げるドラマティックな展開に興奮すること間違いなし。一気に読めます。
ちなみに、「ベイジン」とは、北京(英語でBeijing)のことです。

あらすじ


北京オリンピックにあわせて、世界最大規模の原子力発電所を始動する―。
そんな至上命題を掲げた中国政府のもとで、各々の職務に奔走する人々を描いています。

中国は、核保有国でありながら、独力で原発を建設する技術を持っていない。
そのため、表向きは国産の原発とうたっていながらも、日本などの技術供与を必要とします。
作品では、中国の国有企業集団による原発建設プロジェクトの技術顧問として着任した日本人(田嶋)の視点から、杜撰な中国の管理体制が次々と明らかになっていきます。

もう一人の主役であり、この国家プロジェクトの責任者という大役を任された中国人(鄧)は、政治家の不正を暴く中央規律検査委員会の副書記(≒スパイ)としてのウラの顔を持っています。
富の偏在が顕著な中国社会において、贅沢の限りを尽くす政治家の腐敗ぶりが描かれます。

二つの視点から共通して見えてくるのは、中国の「面子」への意識です。
小説内でも、鄧の上司が「中国の面子」の説明として、次のように述べています。
「どれほど中が腐っていようと、外観は華麗さを保つこと」
威光ばかりを求めて先走る、中国の腐敗した内面の実態を象徴した言葉だと思います。

中国というのは、強大な自尊心をもとに明らかに身の丈にあわない外観を誇示しながら、その辻褄合わせのために国全体で粉飾をしているような国家です。
決して謝らないし、自己批判もしない。それが中国の国民性だそうです。
そんな中国が推進する原発プロジェクトの運命の行末を、小説ではドラマティックに描き出しています。

感想


真山氏は、自分の不得手な分野をテーマに選ぶようにしている、と言っていたことがあります。
自分の得意分野であれば、どうしても偏った視点になってしまい、全体像が見えづらくなってしまうとのことでしたが、そのために、なるべく苦手なテーマを選んで一から取材、調査をしているそうです。

今回のテーマは「中国」と「原発」ですが、著者はほとんど事前知識のなかったにも関わらず、たった半年の準備期間で連載をスタートさせたそうです。
それであのリアリティ。元新聞記者だから成せる業なのでしょうが、恐るべき調査能力です。

ただ、正直、小説としての完成度はあまり高くないように感じてしまいました。
メインの登場人物として登場する中国人の女性映画監督(揚)がいるのですが、その位置づけがなんとも微妙。
彼女のストーリーの軸は、「六・四事件(天安門事件)のドキュメンタリー映画を撮ろうと奔走するも、誰の協力も得られず苦悩する」というものです。

しかし、六・四事件で兄を亡くした鄧との邂逅で何かが発展するのかと思いきや、特に何も化学反応らしきものは見られませんでした。いったい彼女の存在意義は何だったのか・・・。
著者が当初描いていたプランでは、彼女も大きな役目を与えられていたけれども、連載を書き進めるうちに田嶋と鄧の関係が面白くなっていき、次第に彼女は脇役へ押しやられていったというところでしょうか。

とは言え、相変わらず小説の面白さは抜群です。
やはり仕事にプライドを持った人々の熱い言動を読むと、ぐっと気が引き締まる思いがします。
本作では、スリリングな展開も見所です。クライマックスの怒涛の展開は、興奮しっぱなしでした。

『ベイジン』は、一番好きな作家、真山氏の作品の中で唯一、読み残していた作品でした。
これでしばらくは、著者の小説を初見で読む興奮を味わえないのかと思うと、ちょっとさびしいです。
『グリード』が発売したばかりですが、早く次の作品が出るのを楽しみにしています。

category: 小説・エッセイ等

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ウクライナ情勢に見るEUの弱さとユーロ安  

ユーロドルは、1.38ドルにタッチすることなく、下落に転じています。
昨日、ショートからロングに切り替えたのですが、高値を掴まされてしまいました。
今は損切りしてノーポジションですが、これから1.35ドルを目指した大きな反落が始まる予感がしますね。

ユーロの下落については、フランスの2月のサービス業PMIと、ユーロ圏の2月の製造業、非製造業のPMIが予想を下回ったことが要因とされています。

そして、それらと並んで、ユーロ安の要因とされているのが、緊迫するウクライナ情勢。
昨年から続いている反政府デモが過激化しており、連日、多数の死者が出ています。
下はいずれもロイター記事です↓
ウクライナ首都の衝突は死者21人に、米国「政権に自制求める」(18日のデモについて)
ウクライナで再び衝突、少なくとも21人死亡(20日のデモについて)

正直、これまでウクライナの情報はノーマークだったので、ウクライナのデモの背景や、ウクライナ情勢がユーロに与える影響について少し調べてみました。

ユーロとロシア、どっちを取るか?


まず、ウクライナの位置を確認しておきます。地図の中心です。
オリンピックの会場、ソチにAの印を付けました。かなりウクライナと近いことがわかります。


大きな地図で見る

実はこの地理がとても重要で、EU諸国とロシアとの間に挟まれていることが、今回の反政府デモの大きな原因となっています。
この混乱は、簡単に言えば、ウクライナがロシアを選ぶのか、それともEUを選ぶのかという問題です。

混乱のきっかけは、親ロシア派のヤヌコビッチ現大統領が、EUとの貿易協定を見送るという決断でした。
この背景には、天然ガスの輸出価格を通じて、ウクライナに経済的圧力をかけることのできるロシアのプーチン大統領の存在があります。
ポーランド、スロバキア、ルーマニア、ブルガリアらが次々とEUに取り込まれていく中で、何としてもウクライナはロシアの経済同盟に組み入れたいという思いがプーチン大統領の頭の中にあるわけです。

一方で、ウクライナの経済は非常に不安定な状況が続いており、一部のウクライナ国民が、周辺国がEUの域内に入ることで経済成長を遂げていくのを見て、不満を募らせています。
そんな中、ヤヌコビッチ大統領の反EUの決断を契機に、EU統合を求める国民による反政府デモが激化しました。
そこには、ロシアのような非民主的な強権政治への嫌悪感も少なからず存在しています。

資金不足で影響力を行使できないEU


ウクライナは、貿易の中継地点であり、また、豊富な天然資源を有している国です。
そのため、EUにとってもウクライナの域内への加入や、政治的安定を望んでいるところ。

ただし、EUは圏内の債務危機国への支援などで余裕資金が少なく、ウクライナ経済の必要とする金額を提供することができない状況にあります。それが現政権の反EUの姿勢に繋がっている要因の1つです。
単独では十分な支援を行うことができないEUは、アメリカと連携して新政権への財政支援を検討したり、IMFや世銀とともに一度は断られた貿易協定の締結のための資金提供なども協議を行っています。

そう言えば、つい先日もこんなニュースがありましたね↓
「EUのくそったれ」、米高官の通話が動画サイトに漏えい(ロイター記事)
米高官と駐ウクライナ米大使との会話が盗聴されており、ウクライナの混乱に対して有効な手を打つことのできないEUの対応について「クソったれ」と発言していたというものです。
ロシア政府が拡散させたとアメリカ側は主張しているのですが、それもまた真実味があります。

このニュースは、ウクライナ情勢に関するEUのウィークポイントを突いていると思います。
それは、EUがウクライナに対して、充分な影響力を発揮することができていないという現状です。

現在、EUはウクライナ政府に対する制裁を検討中らしいですが、少し腰が重いようにも感じます。
ロシアとの対立が顕在化し、国際問題へと発展してしまうのを恐れているという不安もあるはずです。

為替相場には、有事になると基軸通貨であるドルが買われる、という現象を指す「有事のドル買い」という言葉がありますが、最近は、アメリカの指導力の低下によって、「有事のドル売り」の傾向がみられます。
今回のウクライナ問題によるユーロ安は、単純に言えば、地理的に近いことが地政学的リスクと捉えられているのでしょうが、EUの影響力の低さがユーロ売りに招いている面もあるのかと思います。

category: ウクライナ情勢

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ユーロドルはもう少し伸びる?  

さえない米指標が続く中、ドルの弱い展開が続いています。
本日公開されるFOMC議事録は、バーナンキ前議長の最後のFOMCのもの。
ここで量的緩和縮小の継続について決定された経緯がわかるわけですが、「今後も粛々と縮小を続けるべき」といったイエレン新議長へのメッセージが示唆されているかもしれません。
ただ、ある程度、タカ派的な内容であることは織り込み済みかと思うので、あまり影響はないかと思っています。

どちらかと言うと、いまの注目はアメリカの指標。
いつか弱い指標が終わってくれるという期待が「根拠なき株高」を支えている状況ですが、あまりに改善の兆しがみられないと、ふたたび悲観的なムードが市場を覆ってしまいかねません。

ユーロドルは1.380台を目指しそう


昨日までショートで持っていたユーロドルですが、1.3750を超えたところで、ドテンしました。
1月の高値である約1.374ドルを突破したことで、次の目標値は1.380台かと。
ただ、1.380台前半では、昨年の10月下旬から何度も頭打ちしているので、そのラインまで来たら注意したいと思っています。もし、それも超えてくるようであれば面白いかなと思っています。

ただ、いまのユーロは特に強い買い材料があるわけでもなく、ドルやポンドとの相対的な関係のなかで上昇しているようなトコロがあります。
もしポンドが再び勢いよく上昇したり、ドルが力強さを取り戻したりしたら、ユーロはけっこう脆く崩れてしまうかもしれません。他通貨との関係は少し注意してみてきたいと思います。

円、豪ドルはイベント待ち


日経平均は、昨日の大幅高の反動で下落しました。
これを受けてドル円は再び102円の前後をうろつくような動きに戻っています。
やはり日本に関して市場はネガティブムードが強く、黒田総裁の好パフォーマンスから一夜明けると、懐疑的な意見が目立つようになっています。いまのメディアはネガティブな材料ばかり集めているのでしょう。

また、豪ドルについても、ここのところ方向感のない展開が続いています。
オージードルは、下落方向を予想しているのですが、なかなか0.90ドルを大きく割り込んでくれません。
いまは、円も豪ドルも強いイベント待ちの状態なのかもしれません。

注目されるのは、明日の朝の中国HSBCの製造業PMI。
1月ほどのインパクトはないと思いますが、また悪い数字が出れば、ドル円もオージードルも下落するでしょう。
逆に、もし良い数字が出れば、今週末のG20をもって新興国不安に一区切りを付けられるかもしれません。
いずれにしろ、円と豪ドルは、いまは様子見の方が良い気がします。

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黒田プットで日経平均、ドル円が上昇。持続にはドル高が必要か  

日経平均は450円上昇と、今年最大の上げ幅を記録。
あわせてドル円も一時102.70円まで上昇しました。
日銀の政策発表の演出により、日本にとっては久々のポジティブな相場となりました。

日銀頼みの日本経済


最近は「アベノリスク」や「グッドバイアベノミクス」など、すっかりアベノミクスに関するネガティブなトーンが定着しつつありますが、その一方で、日銀への期待度が上昇しているようです。
昨日の冴えないGDP発表を受けて日銀の追加緩和への期待が高まったことから見ても、どうやら市場関係者は政府の失敗を補完する役割を日銀に求めているような節があります。

もともと昨年のバズーカ砲以来、金融政策は短期的なポジティブインパクトをもたらすものであり、それを中長期的な景気回復につなげるには政府による成長戦略が欠かせない、
といったことは散々言われてきたかと思うのですが、「第三の矢」が失望をもたらしている中、しびれを切らした市場関係者が、再び日銀によるカンフル剤の注射を求め始めているような状況です。

市場が落ち目のときには金融緩和で再び経済を回復させてくれる。
そんな期待感を込めて、市場は人物名に「プット」をつけたがります。
プットとは、対象物の価値が下落すると儲かるプット・オプションのプットです。
グリーンスパン・プットに始まり、バーナンキ・プットにイエレン・プット。
そしてこれからは「黒田プット」なる言葉が口々に言われるようになるのでは、と思っています。

ドル円上昇は持続するか


本日の政策発表、および黒田総裁の会見については、追加緩和はなく、いつもの通り強気な見方を示すにとどめるだろうと思っており、失望のドル円売りに繋がるのではないかと個人的には予想していました。
けれども、強気の展望とともに、「必要とあれば躊躇なく追加緩和を行う」「貸出支援制度を2倍に」などと緩和的な政策への姿勢も見せたことが奏功し、ドル円、日経平均ともに上昇。
本日の発表は、「巧妙」で「成功」したと、黒田総裁の手腕を評価する声が多いようです。

そのおかげでドル円は、日足の一目均衡表の雲の下限でサポートされて反転した形となり、順調に上昇への道を歩み始めたように見えます。日経平均も1万5000円台の回復が見えてきました。

ただ、ドル円、日経平均の力強さが持続するかどうかは、不透明な部分があります。
貸出支援制度とは、成長分野(環境・エネルギーなど)と呼ばれる分野で投融資を増やした金融機関に対して、低利で資金を供給するという基金のこと。
ただし、現在の利用実績は少なく、今回の拡充の効果は極めて限定的であるとも言われています。

黒田総裁によるサプライズが、短期的な投機を動かしただけとなると、ドル円、日経平均はまだまだ底堅いとは言えない状況となるので、注意が必要だろうと思います。
安心できるのは、日本の実体経済の回復が実感できたときでしょうが、その到来はまだ先のようです。

ユーロはジリ高。ドル高に期待


ドル円上昇には、やはりドル高がけん引役となってくれる必要があるかと思います。
いまだ景気向上を示す確たる指標はありませんが、少しずつ楽観的な見方も広がっており、ダウ平均も回復し始めています。これからポジティブな指標が続けば、リスクオン、ドル高となるかもしれません。

ユーロドルでは、ユーロ圏の経常収支の黒字拡大などを受けて、ユーロがジリ高の状況です。
ポンドの上昇が一服して、ユーロポンドが上昇しているのも一因のようです。
1月の高値はまだ超えていないようですが、超えるのも時間の問題かもしれません。
週の戦略で書いたように、いま保有しているユーロドルのショートポジションは、1.3750ドルを損切りポイントと定めているのですが、それを踏み越えて1.38ドルを目指してしまうのでしょうか・・・。
敗色濃厚ですが、これもやはり、ドル高がユーロへ下落圧力をかけてくれることを祈っています。

category: トレード日記

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ロイターなどの英語サイトを読むのに超便利なchromeの辞書アプリ  

今日もお疲れ様です。また一週間が始まりましたね。
アメリカ市場が休場ということもあり、本日は動意が薄いようです。
たまにはアプリのご紹介なんてさせて頂きたいと思います。

「トレード情報の入手」と「英語の勉強」の二兎を追うのにオススメな辞書アプリ


アメリカの本場の情報が欲しい。
トレードのための情報収集を行っていると、そう感じる時がありますよね。
ロイターなんかは日本語版のサイトもありますが、時間差がありますし、記事のメニューも違ったりします。そして、残念ながら、日本語サイトは世界基準でみれば、圧倒的にローカル。
やはりアメリカの情報に直接アクセスできる人は、(日本国内の)情報戦で優位に立てます。

ロイターやブルームバーグの英語サイトを読みたい、ついでに英語の勉強もしたい、
そして、いつかはウォールストリートジャーナルを購読したいと考えている人(←僕です)
そんな欲張りな人にオススメのアプリがこれです↓

Weblioポップアップ英和辞典(リンクはこちら

無料でダウンロードが可能です。ただし、google chromeブラウザを使用している人限定。
英語サイトを開いているとき、マウスをかざすだけで、すぐに辞書で意味を調べてくれます。
一瞬で和訳してくれるので、ストレスを感じることなく、とても便利です。

市場関係者がチェックしている英語サイト


FXはインサイダーの少ない世界であり、多くの市場参加者がオープンな情報をもとに戦略を練っています。
西原宏一氏の『シンプルFX』(以前、ブログで紹介した記事はこちら)では、世界の市場関係者がチェックしている英語サイトが4つ紹介されています。

有益な経済・為替情報サイト(いずれも無料)↓
・Reuters(http://www.reuters.com/
・Bloomberg(http://www.bloomberg.com/
…言わずとしれた有名サイト。日本語版もありますが、できれば英語版もチェックしたいです。

・ForexLive(http://www.forexlive.com/
・ZeroHedge(http://www.zerohedge.com/
 …日本語サイトはありませんが、FX投資家がよくチェックしているサイトだそうです。

世界中の投資家が注目しているサイトですので、記事が為替相場に影響を与えることもあります。
政治経済ニュースはもちろんですが、市場の関心の動きを知るという意味でも、ぜひ英語のメディアに触れていきたいな、と思っています。

category: おすすめ商品・アプリ

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今週もユーロドル、オージードルの逆張りで勝負  

先週のトレードは予想通りにいかず、3回ほどしか取引しませんでした。
後述しますが、投入したポジションも含み損を抱えたまま週越えの状態。
損切りのポイントは決めていますが、もう少し踏ん張って欲しいと願っています。

注目は中国PMI


今週は、比較的イベントの多い週となっています。
日銀が17,18日に金融政策決定会合を開きますが、おそらく現状維持でしょう。

注目は20日のHSBCによる中国の製造業PMI速報値の発表ですね。
先月発表の1月速報値は49.6と半年ぶりに節目の50を割ったことで、新興国不安の引き金となったと言われているだけに、注目が集まっています。
悪い結果となれば、新興国不安の再発や、主要通貨で言えば、円高、豪ドル安が予想されます。

あとは、小粒ながら潜在的なインパクトのある指標が、火曜以降、毎日のように発表されます。
景気回復の状況を占う指標ばかりですので、地力が試されるところです(特にアメリカ)。

また、22,23日の土日には、シドニーでG20が開催されます。
主要な議題は、やはり新興国経済であり、新興国vs先進国(特にアメリカ)の構図になりそうです。
アメリカは、イエレン氏のデビュー戦ということもあって、その姿勢にも注目が集まっています。
あまり日本に関心が集まるとは思えませんが、アメリカ財務長官による円安けん制が繰り返されるかどうかが少し心配なところです。

今週も逆張り戦略で


いま注目の通貨ペアは、①ドル円、②ユーロドル、③オージードルの3つ。
そのうち、今抱えているポジションが、ユーロドルのショート、オージードルのショートです。

①ドル円 →押し目買い?

先週から押し目買いを狙っているのですが、102円の前後でおぼつかない動きが続いており、不安材料も多いことから、もう少し様子を見ていたいと思っています。
春には、日米のファンダメンタル要因の改善によりドル円が上がってくるものと予想しているので、底値で中期的な買いを入れることができれば一番と思っているのですが。

いまは日足の一目均衡表で、雲の下限にいるところですので、この付近で底堅い展開が続けば、買いを入れます。逆に、大きく崩れるようであれば、100円辺りを利益確定ポイントとした売りも考えます。

②ユーロドル →戻り売りスタンス

ユーロドルは、先週の予想と異なり、週足でも陽線となってしまいました。
ECB専務理事のマイナス金利発言や、3月ECBの緩和策への期待からユーロ安が進むものと予想しているのですが、ユーロ圏の経済回復を受けてユーロ高にバイアスがかかっています。

ただ、日足の一目均衡表の雲の下限を抜けていないこと、1月下旬の高値(1.374ドル)を越えていないことから、今週も逆張りのショートで勝負したいと思っています。
逆に言えば、1.375ドルを越えたところが損切りポイントと考えています。

③オージードル →戻り売りスタンス

先週末は0.90ドル台前半で下落せずに踏みとどまっています。
ただ、0.90ドルを超えたところで、上昇にも一服感がでてきており、オーストラリアの弱い経済と高すぎる豪ドルの水準を考えれば、中期的なトレンドはいまだ下落基調のままと思っています。

1月の高値(0.9085ドル)を考えると、0.91ドルに損切りポイントを置いて、もう少し豪ドルの戻り売りポジションに懸けてみたいと考えています。
ただ、ちょっと、この損切りポイントには自信がないです。0.91を少し超えたトコロで反落し始めたら悔しいなぁと思ったりもしますが、そうなったとして、焦ったトレードをしないよう気をつけたいです。

category: 週の戦略

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予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」/ダン・アリエリー  


予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 増補版予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 増補版
(2010/10/22)
ダン アリエリー

商品詳細を見る


私は日々、合理的な判断に基づいて選択を行っている―
そんな幻想をきれいに打ち砕いてくれるのが本書であり、「行動経済学」という学問です。
きっとこの本を読めば、「いかに自分の行動原理は不合理であるか」を痛感するはず。
自分の中の常識や価値観がひっくり返るほどの驚きの体験ができること請け合いです。

「行動経済学」という学問については、以前ブログにも書いた『経済は感情で動く―はじめての行動経済学』(マッテオ・モッテルリーニ著)という本でも学ぶことができます。(記事はこのリンクから)
本書は、その記事の最後に紹介した、ダン・アリエリーという好奇心旺盛な研究者が、自身の面白い研究結果について、ユーモアを交えた語り口で紹介してくれるものです。
どれも日常的な事例ばかりですが、その洞察力は素晴らしく、読み手の価値観をガンガン揺さぶってくれます。

相対性の錯視と自己満足感


行動経済学に関する説明や具体例は、上記のブログ記事でも書いたので、ここでは本書の1つのトピックを取り上げて紹介します。下のサムネイル画像をご覧ください。

錯視

2つの中心の円の大きさは同じだけれども、大きな円に囲まれた円より、小さな円に囲まれた円の方が大きく見えてしまう、という有名な錯視です。「そうは見えない」という人は、いないはずです。

本書で書かれているのは、それが人間の心理にもあてはまる、ということ。
経済学の観点を取り入れた学問なので、著者は「給料」を取り上げて、この現象を説明しています。
同じ給料であっても、高い給料の人々に囲まれて仕事をしている人よりも、低い給料の人々に囲まれて仕事をしている人の方が幸福感が高い、という話です。自分が大きく見えるから。
その逆、つまり高い給料に囲まれている人々の幸福感が下がるのは、「隣の芝は青い」と言われるやつですね。

一例として、著者はこんな話を紹介しています。
アメリカの企業の経営者の報酬の高さは有名ですが、その法外な報酬に歯止めをかけようと証券規制当局が考え出したのが、経営幹部の報酬をこと細かに開示することでした。
世間の目を気にして幹部の報酬が抑えられるという効果を期待したわけです。
しかし、マスコミが報酬ランキング特集を組むようになると、経営幹部たちが自分の収入をよその経営幹部の収入と比べるようになり、結果的に、幹部の報酬はうなぎのぼりに上昇したそうです。

給料の多さと幸福感のあいだに相関関係はありません。
この事実は、心理学の分野でこれまでに何度も実証されています。
それでも他人の給料と比べてしまうのは、人々の価値観が「相対性」に影響されるためです。
給料の「絶対的」な金額ではなく、他者と比べたときの「相対的」な金額が幸福感を左右してしまうわけです。

相対的な「円」と絶対的な「円」


さて、この話はもちろん、「給料」に限った話ではないはず。
測定可能な基準が給料であったというだけで、「仕事の能力」や「容姿」など、人と比べることのできる価値であれば、何にだって当てはまります。そうですよね?
職場の同僚など、自分の属するコミュニティのメンバーについて少し考えてみてください。

著者は、この相対性の問題の解決策として、自分を囲む「円」の大きさを調節する方法を紹介しています。
つまり、「小さい円」が集まっているほうに移動すれば、自然と相対的な幸福感が大きくなる、ということです。
同窓会に出席したときに、高級を自慢する「大きい円」から離れたほかの人と話す、といったように。

ただ、人として成長を望むのであれば、やはり自分自身の絶対的な「円」を大きくする努力もしたいですよね。
現状に満足しているのであれば、もしかしたら「小さな円」に囲まれて、自分が「大きい円」であると勘違いしているだけかもしれません。井の中の蛙にはなりたくないものです。
時には、意図的に「大きな円」の集まった環境に飛び込んでみる、という方法も必要でしょう。
ほどよい嫉妬心は、自分の成長のための原動力になってくれると、僕は思っています。

category: 経済について学ぶ本

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ドル円は、なぜリスクオンに傾かないのか? それでも押し目買いを待ちたい  

ドル円は、底堅いのか危ういのか、見極めの難しい展開が続いています。
理財商品の1月末のデフォルト回避、イエレン議長の議会証言、米議会の債務上限問題の解決などをきっかけに、少しずつリスクオンの気運が市場に回復しつつあると思うのですが、決定的な安心材料がなく、いまだリスクオフのセンチメントを引きずっているように見えます。
僕は逆張り目線でじっと待っているのですが、不安の渦に市場が呑み込まれないか心配です。

ネガティブ要因は、米景気の実力、中国理財商品、アベノリスク


リスクを探し始めれば、いつだってどこでも転がっているものですが、いま懸念されているホットな話題は、
①アメリカ景気回復への疑問、②中国の理財商品デフォルト問題、③アベノミクスから手を引く海外投資家
といったところでしょうか。

①弱い指標が続くアメリカの景気については、たとえ「寒波」の影響を差し引いたとしても、その実力は疑わしいと見る専門家が多くいるようです。まぁ、本当の“実力”が測れない以上、当然のことだと思います。
②中国版サブプライムと言われている理財商品は、1月末の償還期限の分については正体不明の何者かの手によって解決されたそうですが、その後にもいくつかの未償還問題がデフォルトへの警戒感を煽っています。

③今年に入って、特にダボス会議以降、海外投資家がアベノミクスに失望した、あるいは飽きたと言われており、続々と海外のファンドが日本株から手を引いているという噂を聞きます。事実、海外投資家による日本株投資は3週間連続で売り越しているようで、少しずつダウ平均と日経平均の動きにズレが見られ始めています。ちなみに、安倍首相の国家主義的な言動は、「アベノリスク」とも言われているようです。

③はともかく、①②のリスク要因については、警戒感はありますが、不透明な部分が多く、決定打にかけるところがあります。もっとも、決定打があれば一気に相場は崩れるでしょうが。
それがために、相場は底堅いのか危ういのか読み取れない、おぼつかない動きが続いているのでしょう。

逃避資金の向かう先は、米国債と金とロンドン不動産


新興国不安の拡大以降、リスク資産から引き揚げられた資金は、安全資産に向かっています。
その行く先として見られているのが、米国債と金とロンドン不動産。この動きがいくらか為替にも変化をもたらしているようです。

代表的な安全資産である米国債の利回りの低下は、1つのドル安要因となっています。
また、同じく安全資産の代表格である金も、1月末から上昇を続けています。これが最近の豪ドルの上昇を支えている要因の1つかもしれません。

そして、昨年から高騰が懸念されていたロンドンの不動産市場にも逃避資金が集まっているようです。
住宅バブルを警戒しながら、経済のかじ取りを迫られているイギリスのBOEは、利上げ観測の高まりへの対処に非常に苦慮しているようですね。
先日は、フォワードガイダンスを強めたものの、利上げ時期の前倒しに繋がるような発言があったために、現在ポンドが急騰していますが、どこまで上がるのか、天井が見えない状態です。

期待されるのはアメリカの株高


ざっとリスクオフの流れを整理してみましたが、個人的には、やはりリスクオンの復活を期待しています。
しかし先述したとおり、いまは決定的な材料がなく、楽観視も悲観視も難しい状況となっています。
この状況でドル円の買いを投入するのは、ややリスキーな気もしており、少し様子を見たいところ。

その中で、期待しているのはアメリカの株高です。
続落する日経平均を横目に、ダウ平均は着実に上昇しつつあり、いまは16,000ドルを回復しています。
この堅調な動きが続いてくれれば、ドル円の押し目買いを待っている投資家を後押しし、ドル高の牽引役となってくれるのではないかと期待しています。
ここは我慢強く、押し目買いのチャンスを待ちたいと思います。

category: トレード日記

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豪ドルは対ドルで0.90を超えると下落を意識?  

ドル円ロングは102円を割ったので、一旦手放しています。
結局103円台を回復することなく、売り圧力の強さを感じます。
もう少し下げたら押し目買いを、と思っていましたが、不穏な雰囲気を感じるので、しばらく様子を見ます。
とりあえず今週は、ドル円にはもう触れないことにします。

ユーロドルは昨日、ECBのクーレ専務理事の「マイナス金利を真剣に検討している」という発言で急落しましたが、今日は一転して前日の高値を上回って急騰中です。
ヘッジファンドの大量のユーロ買いがあったとの観測が背景にあるようです。
ユーロドルのショートは、もう少し我慢して持っていたいのですが、1.37を大きく超えれば損切りします。

豪ドルはやはり過大評価されている


一方で、少し豪ドルの動きにも注目しています。ここ最近、特に対ドルでの上昇が目立っていましたが、「高値掴み」をしたくないという思いがあって買いそびれていましたが、少し動きに変化がみられています。

ざっと経緯を整理すると、豪ドルの上昇のきっかけは、1月のRBA総裁の声明発表。
これまで散々繰り返してきた「豪ドル高への不快感」発言を削除したことで、豪ドル安トレンドが転換。
これは、オーストラリアが今月22日から開かれるG20の主催国であることを意識した政治的思惑が働いているとも見られています。

一方で同国では、今月、「豪ドル高」を主な理由の一つに挙げてトヨタが撤退を表明しました。
そして、後を追うように自動車関連会社が次々と撤退を決断。しかし、こうしたニュースが横目に豪ドルはぐんぐんと上昇し、その勢いのまま、対ドルで0.90を突破しました。
中国の輸入拡大と豪州の貿易収支の黒字化など、強気なファンダメンタルズ要因も後押ししていたようです。

しかし昨日から減速し、本日は、弱い雇用統計の結果を受け、0.90を割り込んで大きく下落しています。
1月中旬にも0.90台後半を頂点に下落しており、どうやら0.90を超えると下落への圧力が強まるようです。

個人的には、RBAはG20を控えて「鳴りを潜めている」状態だと思っています。
豪ドル高がオーストラリアの経済、特に製造業に悪影響を与えているのは明らかであり、また、IMFも豪ドルに関して、なお「やや過大評価されている」と本日公表の報告書で指摘しています。
そう考えると、G20が過ぎた頃に、RBAが再び豪ドル高のけん制に動く可能性もあるのではと思います。

ぜい弱なファンダメンタルズを考えると、豪ドルは売り。
中国も理財商品のデフォルト問題を引きずっており、依然としてリスクの高い状態です。
試しにオージードルのショートポジションを軽めに投げ入れながら、今後の行方を見守りたいと思います。

category: トレード日記

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ドル円は上値重いがロング保持、ユーロドルは戻り売り投入  

昨日のイエレン新議長の議会証言は、基本はバーナンキ前議長の路線継続という無難な内容でしたが、
市場に好感をもって迎えられたようで、ダウ平均、日経平均ともに上昇し、為替相場もリスクオンに動きました。
新興国不安にもブレない姿勢が、イエレン氏への信用を高めたのかもしれません。

イエレン新議長の証言と質疑応答


昨日のイエレン新議長の証言と質疑応答の要旨は下のロイター記事で見られます↓
イエレン米FRB議長の議会証言での発言要旨(ロイター)

特に市場へ安心感を与えたのは、4時間にわたったという質疑応答の時間のようでした。
「緩和縮小を継続する」という姿勢を確認すると、株価が上昇しドル円も上昇。市場は全体的にリスクオンに傾いて、新興国の株価も上昇したようです。

また、質疑応答の時間には日銀の金融政策に関する質問も出たようで、それに対してイエレン氏が「自然、かつ理にかなっている」と回答しています。
先月16日にルー米財務長官による円安けん制発言があったとおり、アメリカでは過度な円安に対する警戒感が再びくすぶり始めています。それだけにイエレン新議長がきっぱりとその正当性を支持してくれたのは、日本にとって少し安心材料になったと思います。

また、イエレン氏の証言とは別問題ですが、昨日は米議会の債務上限問題に関して進展がありました。
共和党が、債務上限の引き上げに関して債務削減などの条件を付さない「無条件」での引上げを認める方針を示したことで、今後のデフォルトへの懸念が後退し、それもリスクオンを後押しした模様です。

今後のポジション戦略


そうしたリスクオンの動きを受けて、昨日のドル円は上昇しました。
日足では、MACDがゴールデンクロスを示しており、上昇トレンドに戻った兆候が見え始めています。
ただ、上昇も102.7円まで、そして本日は今のところ下落しており、上値の重さがやはり気になるところ。

大きく下落する要素も少ないと思うので、ドル円は保持し続けたいと思っていますが、下落の可能性に備えて、ストップを厳しめの102円に置いています。
また、短期的な要因ですが、米国債の満期利払いによる円転(リパトリエーション)の影響で、14日付近では円高圧力がかかることが想定されているようです。
ただ、基本は買い目線でいますので、もし101円台に下落しても、様子を見て押し目買いを狙いたいと思います。

あと、ユーロドルですが、昨日はちょうど良い具合に上ヒゲを残して下落したので、週の戦略のとおり、本日、戻り売りを投入しました。
日足でみると、最近は数日サイクルの上昇と下落を繰り返すジグザグした形になっており、これから上手く下がり始めれば綺麗に1.350ドル付近まで落ちそうな気もします。
中長期的に考えてもユーロドルは下落と予想していますので、1.37ドルを超えて吹き上げない限り、少し長めに保有できればと思っています。

category: トレード日記

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イエレン新議長の証言でリスクオン復活? 注目ポイントの整理  

イエレン新議長の議会証言の原稿が日本時間22:30に公開されます。
今週の目玉トピックとされており、厳しい市場環境に迎えられた新議長の手腕が試されています。
①新興国への配慮と②フォワードガイダンスの2点について、注目ポイントを整理してみました。

FRBは新興国に配慮をする必要があるか?


FRBが先月から開始したQE3の縮小開始は、いまや新興国不安の“元凶”のように言われています。
(個人的には、出口戦略の開始はずっと前から言われてきたことであり、今回の新興国不安の“遠因”であるとしても、“直接的な原因”はあくまで中国の経済不安かと思いますが。)

今回の議会証言では、FRBの強硬な出口戦略の姿勢に対するバッシングを避けるためにも、こうした論調に対して何らかのリアクションがあるのではないかとの予測が強まっています。
具体的には、量的緩和縮小のペースを緩める、といった緩和政策への期待があるようです。

ただ、実際にFRBが国外の事情に配慮して、金融政策を変更するのかどうかは不明です。
たしかに米ドルという基軸通貨を扱うFRBの政策が世界経済に影響を与えるのは必至であり、それによって世界経済を停滞させるようなことは避けるべきであるという責任はあると思います。

しかし、前提として、FRBの最大の使命は、あくまで国内の「物価の安定」と「雇用の最大化」です。
これまでの量的緩和政策は、いわば“異常事態”であり、大量の資産買い入れによって、FRBの資産規模はこれまでにないほど膨れ上がっています。
もしこのままバブルに突入してしまえば、FRBは今度こそ本当の“戦犯”として、国内外から大バッシングを受けることになるでしょう。

そう考えると、緩和政策を続けることはリスクが大きく、年内の量的緩和の終了を目指して、粛々と量的緩和縮小は継続されるのではないかと思われます。

フォワードガイダンスの現状維持は難しい


一方、アメリカの経済に目を向けてみると、弱い経済指標が続いており、ファンダメンタルズへの不安が拭えない、という状況に陥っています。
しかし、そうした指標群の中で厄介なのが失業率。
先週末発表の雇用統計では、雇用者数は低かったものの、失業率は6.6%と着々と改善しています。

現在のFRBのフォワードガイダンスでは、実質ゼロ金利について、「インフレ見通しが2%を下回っていれば、失業率が6.5%になって十分な時間がたつまで」続ける、としています。
ここで「十分な時間がたつまで」とありますが、失業率の改善がこのまま続けば、次第に利上げへの期待が押しあがっていくものとみられ、フォワードガイダンスの意味がなくなってしまいます。

ただし、「失業率」は、就労できずに“泣き寝入り”した人々はカウントされないなど、時に実態を反映していない場合があります。
今回発表の「失業率」も、見かけ上は6.6%と低い数字になっていますが、雇用者数の少なさや、景況感などの指標を見れば、必ずしも「雇用の最大化」に向かって前進しているとは言えないのは明らかです。

そこで、今回のイエレン新議長の議会証言では、ゼロ金利継続の解除条件に別の観点を取り入れるなど、フォワードガイダンスの見直しに関して、何らかの言及があるかもしれません。
ちょうど、イギリスのBOEのカーニー総裁が、高まる利上げ観測を抑えるために、先日のダボス会議で「失業率以外にも幅広い選択肢を考慮して、フォワードガイダンスを進化させる」という趣旨の発言をしたのと同様です。

そうであれば、一種の緩和政策と捉えられ、市場はリスクオンに傾く可能性が高いです。
アメリカのゼロ金利の継続につながるためドル安圧力もかかるとは思いますが、これまでのリスクオフ相場の反動から、株価上昇、リスクオンの追い風によって、ドル円は上昇していくものと予想しています。


category: イエレン新議長

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FX取引の為替市場に与える影響はどの程度?  

今日は、ドル円ロングポジションを持ったまま、トレードせず。
ドル円は102円の手前まで落ちてきていますが、今のところ102円を割ってはいません。
ここはじっと上昇に転じるのを待ちたいと思っています。

昨年のFX売買高は過去最高


2013年のFX取引の国内売買高は、前年比2.6倍の4270兆円と過去最高になったそうです。
日本の年間貿易額(151兆円)の約28倍とのことで、非常に巨額であることがわかります。
この金額は店頭FX取引の売買高だそうで、取引所取引を含めれば、もっと大きな額になるということです。

ちなみに、2013年の東京証券取引所(第一部)の売買代金は640兆円。
単純に比較はできませんが、FXの取扱額の大きさと人気の強さがわかります。

まぁ、昨年はアベノミクスと日銀のバズーカ砲で、わかりやすい円安相場でしたからね。
世界でもっとも取引されているのはユーロドルですが、日本人投資家の好きな通貨ペアは、やはりドル円。
「ドル円を買えば儲かる」というのと、「それまでのドル円の変動幅が小さすぎた」というのが、2013年の取引高が過去最高になった主な要因でしょう。

ただ、これからドル円相場が落ち込んだり、ヘッジファンドの関心を失って変動幅が小さくなっていけば、次第にFX投資から離れていく人も多くなるかもしれません。

FX投資家が為替市場に与える影響は?


日本のFX投資家は「ミセス・ワタナベ」という言葉に表されるように、為替市場の大きなプレーヤーのように思われていますが、実際のところ、FX投資家が為替市場の変動要因になるのでしょうか。

ここからは、前回紹介した『円安シナリオの落とし穴』(池田雄之輔著)からの引用となりますが、FX投資家は「逆張り」を基本戦略とする人々が多く、「相場を加速させる主体というよりは、逆張りによって相場の行きすぎを抑える役回り」を果たしているようです。
ここ最近のドル円の100円割れを防いだのも、FX投資が下支えしていたからだ、という見解もあります。

ただし、著者は同時に、「FXプレーヤーの影響力を過大視すべきではない」としています。
「相場へのインパクトを決定するのは取引量ではない。重要なのは、一定期間にわたって大きくポジションを傾けるかどうかである」とのことで、至極その通りだと思います。
FX投資家の行うトレードは、「売りないし買いを一方向に継続的に膨らませていくことはないから、一定期間にわたって為替需給には影響を与えることはなく、相場インパクトはほんの一瞬に限られる」ということです。
これに対し、ヘッジファンドなどのプレーヤーは、巨額の資金を短期的に一方向に傾けるため、為替相場には一時的に大きな影響を与えることになります。

ということで、FX投資家が為替相場に与える影響は、総体としては決して大きくないということです。
スキャルピングのように非常に短期的なトレードを繰り返す投資家にとっては、他のFX投資家の動向を気にする必要があるかもしれませんが、中長期的な視点を持ってトレードを行う投資家にとっては、他のFX投資家の損得については、気にするだけ無駄のようです。


category: FX投資家とFX業者

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調整相場はお仕舞? 今週はドル円ロングを仕込みたい  

一連の指標ラッシュも終わったので、今週は少し落ち着いたトレードしたい気分です。
中期的な展開を見据えながら、先週金曜日に書いた記事(ドル円下値は限定的? ユーロドルは戻り売り目線で)のとおりの戦略で攻めてみたいと思っています。

ドル円は底堅い展開となるか


7日の雇用統計は、失業率が6.6%と5年ぶりの水準まで回復した一方で、雇用者の絶対数は予想を大きく下回る結果に。前月と似たような“ねじれ現象”が示されましたが、市場の反応はややポジティブでしたね。
ドル円は、一瞬にして100ポイントくらい下落しましたが、その後は急反発。

個人的には、①既にロングポジションの調整は終わったこと、②雇用統計の先のイエレン新議長に対する期待へ市場の期待が移ったことが、ドル円回復の要因だったのかなと思っています。
そう考えると、今後のドル円は大きく売られることなく、堅調に推移してくれるんじゃないかと期待されます。

ドル円相場は、週足で見ると、
 先々週→長い上ヒゲをつけてわずかに陰線(始値102.21、終値102.01、高値103.43、安値101.75)
 先週→長い下ヒゲをつけてわずかに陽線(始値101.96、終値102.35、高値102.57、安値100.75)
となっており、高いボラティリティの中、大きなイッテコイを描いています。
先週は、週足の一目均衡表の転換線(100.65あたり)のわずか手前(安値100.75)で反発し、大きな下ヒゲを残していることから、テクニカル的にも今週は週足レベルで陽線をつけてくれそうな予感がします。

小さな不安要素であった東京都知事選も、自民党支持の舛添氏が無事に当選し、とりあえずは日本経済の足を引っ張らない順当な結果になったのかなと思います。
ドル円の復活を信じて、今週は中期的なロングポジションを仕込みたいと考えています。

ユーロドルは手を出しづらいが、売り目線で


ユーロドルは、中長期的には下げてくれるだろうと思っているのですが、最近のユーロはなかなか下げそうで下げてくれないので、少し手を焼いています。何度か損切りをしているペアなので、次こそはショートで上手く利益確定をしたいのですが、もしかしたらもう一段の上昇もあるのかもと思ってしまいます。

ただ、週足チャートで言えば、ここのところ陽線→陰線→陽線と続いているので、今週は陰線をつけてくれそうな予感もします。とりあえず少し様子を見て、下落の圧力が強いと感じたら、売りを投入したいです。


category: 週の戦略

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