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カテゴリー「一流の仕事力」の記事一覧

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不格好経営 チームDeNAの挑戦/南場智子  


不格好経営―チームDeNAの挑戦不格好経営―チームDeNAの挑戦
(2013/06/11)
南場 智子

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これはメチャクチャ面白かったです。
マッキンゼーを辞めてDeNAを立ち上げた著者による、悪戦苦闘の日々の記録です。
とても正直で、とてもユーモラスで、苦労も喜びもストレートに伝わってくる文章が、心に染み入ります。

正直に言って、僕はモバゲーなどはやった事もなければ興味もない人間なので、
DeNAの印象は時流を受けて一時的に勃興したベンチャー企業というイメージでしかありませんでした。
しかし、本書を読んで、とてもDeNAという企業が好きになりました。著者の思う壺です(笑)

≪DeNAの「素」の姿を知ってほしい≫
そうした前書きの文章に偽りはなく、DeNA創業以来の日々のありのままが描かれています。
失敗した経験についてもおおっぴらに詳細を公開しているのが潔くて、面白く、とても勉強になります。

特筆すべきは、やはり著者の人間力です。
これぞまさに社長の器、と感心させられるエピソードがいくつかあります。
誰よりも意思が強く、負けず嫌い。口がよく回って、ユーモアも充分。
社員とはフラットに接し、ときに厳しくあたったり、ときに自らの弱さを見せたり。
仲間に対する想いは人一倍強いらしく、本書の多くが社員それぞれのエピソードで占められています。

著者の歩んできた道のりを見ると、
≪津田塾大学卒業後、1986年マッキンゼー・アンド・カンパニー入社。90年ハーバード・ビジネス・スクールでMBA取得、96年マッキンゼーでパートナー(役員)に就任。99年同社を退社してDeNAを設立、代表取締役社長に就任。2005年東証マザーズ上場を果たす≫
バリバリのキャリアウーマン街道を走っており、さぞ日常もビジネスライクなのだろうと思わせます。

しかし、経歴の華々しさに比べて、その人生にはずっと人間味があります。
気は強いけれども、じつは繊細。夫の病気療養に際して、意外なほどの心の脆さを見せたりします(この看病のために、著者は社長を退いています)。

信頼できるパートナーがいて、かけがえのない家族がいる。
願ってもないチャンスに恵まれて、その一方で取り返しのつかないトラブルに見舞われる。
人生ってそういうものだよな、としみじみと考えさせられました。

本書からは、色んな人が色んなことを感じ、色んなことを学ぶことができると思います。
働くとは何か。経営とはどういうものか。
仲間とはどういう存在か。困難に立ち向かうにはどうすればよいか。

本書は、生の経験という何物にも代えがたい素材の詰まったテキストです。
ハウツー本は決して教えてくれない人生経験を学ぶことができると思います。

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thread: ビジネス・起業・経営に役立つ本

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ハングリーであれ、愚かであれ。―スティーブ・ジョブズ 最強脳は不合理に働く/竹内一正  


ハングリーであれ、愚かであれ。―スティーブ・ジョブズ最強脳は不合理に働くハングリーであれ、愚かであれ。―スティーブ・ジョブズ最強脳は不合理に働く
(2011/07)
竹内 一正

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本書が出版されたのは、東日本大震災後で、ジョブズ氏が亡くなる直前。
ジョブズ氏が三度目の病気療養に入った時期のものです。

タイトルは、ジョブズ氏の「伝説のスピーチ」の締めくくりのフレーズの引用です。
「伝説のスピーチ」を見た事のない方は、何をおいても、まず見てみるのが一番です。
You Tubeで見つけたので、下に貼り付けてみました。まったく便利な世の中です。

スタンフォード大学卒業式の演説ですが、未来を担う若者へのジョブズ流のメッセージが込められています。
すべてが自らの過去の経験に基づく教訓である、というのが説得力あります。




本書では、ジョブズ氏のキャリアや逸話を、脳科学などに関する著者の薀蓄を織り交ぜながら語っています。
(脳科学の知見は、本当に薀蓄に過ぎず、ジョブズ氏と全く関係ない知識ばかりです。読み飛ばしても構わないし、知識の補充に活用するのも良いかと思います。)

ジョブズ氏のキャリアに関する類の本を読んだのは、これが初めてです。
彼の本は書店には沢山並んでいるので、既にそれらを読んだ方には、もしかしたら退屈な内容かもしれません。
ただ、僕にとっては、意外な一面や優れたエピソードを知る事ができる、丁度よい本でした。

デザインに誰よりもこだわりを見せる完璧主義者。
要求は厳しいが、部下の自尊心を刺激して挑戦に駆り立てる才能を持っている。
無責任で感情的で、社内抗争を平気で引き起こし、そして権威主義的かつ独善的であった。
他社製品を徹底的にこき下ろしながら、自社製品の優位性に説得力を持たせるスピーチの天才。

ジョブズ氏を形容しようとすると、色んな人から色んな言葉が出てきます。
良い面も悪い面もありますが、いずれにしても間違いないのは、まっすぐで魅力的な人生を歩んでいたこと。
その人生そのものが、「伝説のスピーチ」で語られた
「Stay hungry, Stay foolish(ハングリーであれ、愚かであれ)」を体現している事がわかります。

「伝説のスピーチ」を見て、本書を読んで、また「伝説のスピーチ」を聞く。
そうすれば、ジョブズ氏の人生観が深く伝わってくると思います。



さて、余談になりますが、マイクロソフトのノキア買収が話題となっています。

スマホ市場は常に変化が激しい分野です。
ジョブズ渾身のiPhone投入でアップルがスマホ市場のトップに躍り出たと思ったら、
いま世界を見渡せば、スマホ市場を席巻しつつあるのはグーグルのアンドロイド登載のサムスンです。

一昔前に圧倒的な市場シェアを誇っていたノキアは凋落の一途をたどっており、
同じく時代に乗り遅れたとされる「ソフトウェアの巨人」マイクロソフトとの
実質的な事業提携に踏み切りました。「敗者連合」などとも揶揄されています。
しかし、過去の勢いの巻き返しを図り、互いに背水の陣を敷いた両者は、なりふり構わぬ様子です。

そして、アップルはと言えば、来週10日に発表会を開くことが報じられています。
そこで新型iPhoneを披露するとも言われており、あくまで「ハングリー」な姿勢を見せつけています。
また最近では、アップルがテレビ市場に参入するとも噂されているようです。

本書でも触れられていますが、これまでのアップル成功の一因は、
「細部を押さえながらも、マクロから一網打尽にするインフラ構築力」にあります。
つまり、既存のインフラを取り壊し、ゼロから新しく構築してしまう所に強みがある。
例えば、iPodをヒットに導いたiTunesストアというインフラサービスが好例です。
本書では、局所しか見ていない日本のメーカーと比較しながら、アップルの大胆な戦略を讃えています。
今後発売されるかもしれない、新型iPhoneも新型テレビも、
通底するのは、アップル独自のインフラサービスを用いたビジネスモデルだろうと思います。

アップルという企業には、どうしてもジョブズ氏の姿を重ね合わせてしまいます。
未だにジョブズ氏の精神が根付いていると同時に、その亡霊を振り払っているようにも見えてしまいます。

過去の巨像に捉われるアップルに、過去の栄光を取り戻そうと奮闘するマイクロソフト。
そして、飛び入りで参加してきた、新進気鋭の韓国企業であるサムスン。
主観的なイメージではありますが、そんなプレーヤー達が入り乱れるスマホ市場の、今後の行方が面白そうです。

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小泉進次郎の闘う言葉/常井健一  


小泉進次郎の闘う言葉 (文春新書 922)小泉進次郎の闘う言葉 (文春新書 922)
(2013/06/20)
常井 健一

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昨日の伝える技術の関連で、本書を購入しました。

永田町一の“伝道師”である小泉進次郎氏の演説は、
一度聞いた事ある方ならわかると思いますが、非常に巧みです。
二世という色眼鏡を抜きにしても、進次郎氏の発する言葉には聴衆の心を掴む力があります。
本書は、ノンフィクションライターである著者が、選挙期間中の演説のために全国行脚する進次郎氏に密着して、その演説の言葉を取りそろえた“進次郎語録”のような内容になっています。



応援演説に進次郎氏が来る。
それだけで会場には中年の女性の群れができるそうです。
そして、颯爽と本人が登場すると、街頭がピンク色に染まる。
「永田町のプリンス」は、オバサン達にとって「会いに行けるアイドル」なのかもしれません。

応援演説なのに、聴衆の関心は候補者ではなく、進次郎氏ばかりに向けられます。
候補者の名前を一生懸命に訴えても、マダム達は携帯で写真を撮るのに夢中で、その声は虚しくも届きません。
もちろん、聴衆の中には聞く耳を傾ける人もいるのでしょうが、その圧倒的な存在感と巧みな話術が候補者を食ってしまい、逆に候補者の身をすくめてしまっている様子もうかがえます。

進次郎氏の演説には、具体的な政策はありません。
池上彰氏も、演説に中身がないことに触れ、「大したこと言っていない」「素人はこうやって上手く言いくるめられる」とバッサリと言い捨てたそうです。
本書でも「進次郎氏の演説には「政権公約」の“せ”の字も出てこない」「国家像が見えてこないのは、彼の大きな課題なのかもしれない」と指摘されています。

しかし当の本人は、与えられた使命を全うしているに過ぎません。
「客寄せパンダ」と呼ばれようと、候補者と自民党に風を呼び寄せるため、そして自らの政治家としての成長のために日々、自らの刀を研磨している様子がうかがえます。
過密スケジュールの中で奮闘するストイックな姿には、浮かれている隙が見当たりません。

32歳という若さを充分に自覚しているらしく、常に振る舞いは謙虚。
多くの若い同志の集まった青年局を束ねる一方で、年配議員の前では人一倍相手を立てる。
将来を見据え、したたかに地固めをしている一面もうかがえます。
米国の戦略シンクタンクで学んだ経験もあり、過去の政権の”敗因”を研究していたとか。

終盤に本書ではこう書かれています。
「進次郎氏に半年間密着する中で印象的だったのは、「改革」を連呼しながら天下国家を語りたがる従来の政治家像とは異質の、国民の言葉にじっくり耳を傾けようとする姿勢である。」

政策の話や未来のビジョンの話になると、慎重に言葉を選ぶ進次郎氏。
有能で努力家であることは疑いませんが、その”志”は良い意味でも悪い意味でも非常に謎めいています。
このような新しいタイプの政治家が今後花開いた時に、どのように政治を動かしていくのか。
既にその人気ぶりは政治を動かすほどではありますが、未来を生きる世代の一人として、進次郎氏の将来の活躍に対して僕は期待を込めたいと思います。



ちなみに、週刊ダイヤモンドの記事で、著者は「演説の極意」として、以下の5つを挙げています。

1.聞き手の反応を拾う
2.不都合な点を明かす
3.つかみのネタは現地調達
4.知ったかぶりはしない
5.難しい問にも瞬時に返答

本書では、オバマ氏の演説など他の有名な演説を引き合いに出して、進次郎氏の言葉を解説する箇所が多くあります。当然、進次郎氏もそうした演説を研究しているのでしょう。
聴衆の心を掴む演説には、やはり共通したコツがあるものです。
上記のようなポイントを意識しながら演説内容をチェックすると、その話術の仕掛けがより理解しやすくなるだろうと思います。

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弱者の兵法 野村流 必勝の人材育成論・組織論/野村克也  


弱者の兵法 野村流 必勝の人材育成論・組織論弱者の兵法 野村流 必勝の人材育成論・組織論
(2009/07/24)
野村 克也

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知将、野村監督が楽天の監督時代に著した本です。

次の2つは、僕のとても好きな野村監督の名言です。
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」
「自分は特別な人間だという自信と、自分は普通の人間だという謙虚さ。この二つを同時にもっていたい」

前者は、ずっと野村監督の創作だと思っていたのですが、ちょっと調べたら江戸時代の剣術書の引用だそうです。
後者は、『野心のすすめ』(林真理子著)で紹介されていた名言。野心を成功に化けさせる二つの心の柱ですね。

野村監督は、他にもボヤキと皮肉の混じった数多くの名言を残しています。
野球というスポーツを通して、勝負、人生について深い洞察を身に付けた成功者。
その頭脳を覗いてみたいという思いから、本書を手に取ってみました。



タイトルにある「弱者の兵法」とは、体格的にアメリカ人に劣る日本人が、勝負で勝つのに必要となるプラスαの要素として説明されています。著者はそれを“無形の力”と表現しています。
つまり、「事前に可能な限り情報を集め、正確に分析し、それを最大限に活用して周到な戦略・戦術を練る。そして、豊富な練習量で培った組織力やインサイドワークや緻密さを駆使する」ということ。

これは、著者自身の現役経験から学んだことのようです。
何度か自身の経験が語られるのですが、著者はプロ入りした当初、自らの資質を開花させるには練習しかないと思い、人の倍練習することを自分の方針にしていたそうです。
しかし、努力には限界があります。その技術的限界にぶち当たった著者は、徹底的に相手バッテリーの配球やクセを研究し、分析を極めました。それが自分の生き残る術と思い定めたそうです。
華々しい成績を収め、名実共に「一流」の仲間入りを果たした著者は、一流と二流の差は、素質に加えて「知力」を持てるかどうかにあると断言しています。

また、著者はキャッチャーとしての現役時代も、監督となった時代も「一日三ゲーム」を自らに課していたそうです。その3ゲームとはすなわち、予測野球、実践野球、反省野球。
言葉から想像がつくと思いますが、試合前に攻略法をイメージし、実践で試してみて、試合後にイメージとの差異を最初から最後まで検討し直す、というサイクルです。

言うまでもなく、これらはビジネスの世界に通じること。
本書を読んで驚いたのが、語り口が名経営者と呼ばれる人々のそれと、まるで同じであったことです。
データと根拠を重視し、具体例を欠かさない。そしてその言葉は、いずれも自信に満ちています。
ビジネスとスポーツ。たとえフィールドが違っても、その世界を極めた人の「仕事術」や「言葉の力」には共通点が多いのだと感じる事ができました。



本書の中でもいくつも名言を拾う事ができます。最後にそれらを少しだけ書き残しておきます。

「判断は頭で、決断は腹で」
…なんらかの基準にもとづいて、データや観察、洞察をもとに頭をフル回転させて、もっとも成功する確率の高いものを選択するのが「判断」。そして、その判断を実行に移す際にするのが「決断」。上に立つ人間としての資質は「判断力」「決断力」に富むことが重要な要件になるのだと説いています。

「人間の最大の罪は鈍感である」
…努力は大事だが、方向性と方法を修正することのできる「気づく」力を持った人間が一流たりえるということ。指導者は、選手が間違った努力をしているときに正しい方向性のヒントを与える「気づかせ屋」となる必要があるとも述べています。

「人は無視・賞賛・非難の段階で試される」
…指導者の心構えとして紹介していますが、試される側としても参考になります。
 その人間が箸にも棒にもかからないような状態であれば「無視」。ここで「なんとか認められたい、注目を浴びたい、そのためにはどうすればいいのか」と考えることで成長し、そのうちに可能性が見えてきたら「賞賛」。それまで無視されていただけに、褒められた人間は喜びもひとしおです。そして、その人間の「満足→妥協→限定」という負のスパイラルを防ぐために「非難」する。もちろん、さらなる成長への期待を込めたものです。
 そうした段階を経て、その人間は真の一流になることができると述べられています。

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国境は越えるためにある/茂木友三郎  


国境は越えるためにある国境は越えるためにある
(2013/06/07)
茂木 友三郎

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現キッコーマン株式会社取締役名誉会長の著作。
著者は、千葉県の野田市でしょうゆ醸造を代々担ってきた家系の生まれです。
本書は日経新聞の「私の履歴書」を編集したものですが、著者のお父様も同コラムに登場した事があるそうです。父子二代の登場は極めて稀だとか。

内容は、野田のしょうゆ醸造や留学時代の思い出話などから始まりますが、やはりメインはタイトルから推察される通り、アメリカ進出の話となります。
キッコーマンがアメリカのウィスコンシン州に現地工場を建設したのが1973年。今年で40周年を迎えます。
今でこそ企業の海外進出は社会問題化していますが、当時としてはかなり先進的だったろうと思います。

キッコーマンの主力商品は言うまでもなく醤油ですが、生活必需品の売れ行きは、良くも悪くも景気の影響をあまり受けません。
高度経済成長期、キッコーマンは国内の需要が頭打ちとなり、多角化と国際化の検討を進めていました。
国際化するにあたってターゲットとしたのがアメリカです。当時、アメリカでは「化学しょうゆ」が主流だったのですが、圧倒的にキッコーマンの醤油の方が優れている。
そこで、アメリカには潜在的需要があると考え、著者は本格的にアメリカ進出を検討することとなります。
その過程で、コストとの兼ね合いや現地の反対など、多くの問題、トラブルに悩まされます。

その一つを紹介すると、現地の人々の反対です。
ウィスコンシン州の農地への工場の建設を予定していたのですが、環境破壊への懸念や土地を手放すことへの抵抗感から、計画段階で現地の反対にあいます。
そこで著者らは、公害を出さない事、農家と共存できるアグリビジネスである事を強調し、時間をかけて丁寧な説明をすることで、住民の大半の理解を得ることに成功します。
ただ、着々と進む工事の傍らで、著者は少数の反対意見を気にし続けていました。住民全員に「キッコーマンの工場ができてよかった」と思ってもらうための方法を考え続けたそうです。

著者は巻末の対談にて、海外進出の要諦の一つとして「経営の現地化」を挙げています。
キッコーマンの場合、現地の企業とできるだけ取引をし、限りなく現地の人を採用したそうです。
”現地と同化する”というのが、現地の理解を得るための答えだと著者は判断したようです。
その判断が正しかったことは、現在、アメリカにおいて“しょうゆ=キッコーマン”と捉えられていることや、2007年にアメリカ上下両院にてキッコーマンの活動を讃える感謝決議案が提出されたことなどから、明らかです。

アメリカでは「よき企業市民」の考えが、非常に重視されるようです。
まだ日本には充分に浸透していない文化ですが、既にグローバルスタンダードになりつつあります。
日本企業は海外進出にあたって、「企業の社会的責任」を勉強することが必須となっているそうです。
そこで重要なのは、やはり”現地の人々に受け入れられる企業となる”ことだと思います。
キッコーマンは、そうした点において、日本企業にとって海外進出のモデルとなるのではないでしょうか。

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経済のことはみんなマーケットで学んだ/藤巻健史  


経済のことはみんなマーケットで学んだ ~外資で働き、金融で成功する方法~ (徳間ポケット)経済のことはみんなマーケットで学んだ ~外資で働き、金融で成功する方法~ (徳間ポケット)
(2012/10/23)
藤巻健史

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ディーラーの世界で「伝説」と呼ばれるまで成功をおさめた藤巻氏の自叙伝。
抜群の成績を収め、外銀で唯一(当時)の日本人支店長に抜擢され、その一挙一動に世界中のディーラーが注目し、その進退が新聞でも報じられるほどですから、ビジネスパーソンとして成功した人物と言って異論はないでしょう。当然、報酬もしっかりともらっている様子が本書からうかがえます。

記憶力が良いのか、本書では、仕事の内容の話だけでなく、プライベートでの出来事や米国留学中の小ネタなどをたくさん語ってくれているので、とても面白いです。
まえがきで触れられていたように、イメージとしては日経新聞の「私の履歴書」のようなものです。
自分では直接体験できない世界を覗いてみる事ができる、という読書の醍醐味を味わう事ができます。

本書を読むと、著者が自分の人生にとても満足しているのがよくわかります。
言ってしまえば、仕事もプライベートも上手くいったという「自慢話」でしかないのですが、嫌味はなく、純粋に羨ましいと言う気持ちが湧いてきます。
仕事に苦しんでいる人は、意欲と勇気も与えられるかもしれません。

性格は、真面目で負けず嫌いで小心者。
(比較するのもおこがましいですが、自分の性格と似ていると少し思っています。)
そうした性格の著者を成功に導いたのは、新卒時代の営業の経験が大きいようです。
そこで精神的、肉体的な苦痛に悩まされながらもトップの成績を獲得しているのですが、その「死ぬほど働いた」経験があったからこそ、積極性と自信を身につける事ができたのだろうと思います。
本書の中でも、その時の経験が強気となって背中を押す場面がたびたび見られます。
「自分はあれだけやったのだから、どこへ行っても通用するはずだ」という経験と自信は何をもってしても代え難いものだと思います。

最後に、著者の言葉の中で、最も胸に刺さった言葉を書き残します。
「人間、一生に一度や二度は死ぬ気で勉強する必要があると思います。そんな時期には、皆、限界まで勉強すると思いますが、さらに人の上に立つためには、その限界を半歩超えて勉強しなくてはなりません。ほぼ限界まで勉強する人と、限界をちょっとだけ超えて勉強する人間。そのほんのちょっとした差で、後に大きな差が出るのだと思っています。」
限界プラスアルファの努力を心掛けたいと自分に言い聞かせました。

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交渉術/佐藤優  


交渉術交渉術
(2009/01)
佐藤 優

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TPPは日本が合流してから初めての交渉会合が閉幕しました。
その内容は極秘扱いのため国民への情報公開は限られており、TPPの影響を被る関係者はキリキリしているようですが、まだ交渉の余地は多く残されているといった声明もあり、ぜひとも今後、国益を最大化させるべく積極的な交渉に期待したいものです。

今回の日本側の交渉を率いる鶴岡交渉官の肩には相当のプレッシャーと期待がかかっていると想像されます。
非常に優秀な交渉官なのでしょう。今月末からは、すぐに日中韓FTAの交渉会合にも“転戦”するそうです。ハードですね。

さて、本書では、今回のTPP交渉と同じく国益を背負って交渉を行う日本人と実際の交渉の様子が描かれています。
交渉下手と言われる日本人が本気を出した時の交渉力はいかほどのものか。本書を読めばその実力を知る事ができます。

ただ、一般的に想像される交渉とは異なるかもしれません。
と言うのは、実際の交渉のテーブルでの話は一切登場しないためです。
全て交渉の場の外で行われている取引や駆け引き、罠などに関する話。本当の交渉とは、見えない所で行われているのだと思い知らされます。

それにしても描写が生々しい。
章見出しを挙げると、「私が体験したハニートラップ」「賢いワイロの渡し方」「私が誘われた国際経済犯罪」などなど。どれも誇張ではなく、事実ばかりです。
当然のように法に触れるような事も多々あります。しかし、それらは外国での出来事で、どれも揉み消されてしまったものばかり。法律というものは、必ずしも皆一様に適用されるものではないという現実を教えてくれます。

読み物としては非常に興味深いですが、一般人にとっては非日常な世界の話です。しかしそこには、実際にそうした事例に立ち会ってきた著者ならではの現実感が添えられています。
公にして大丈夫なのかと思われる裏側が、非常に克明に描かれています。ボカしているのは個人名程度。
政治外交の世界では、一般人にしてみれば「そこまでやるのか」と思ってしまう交渉術が巧みに展開されている事が本書を読めばようくわかります。
国益の為なら何でもやるのが外交なのだ、との自負のこもったメッセージを感じます。

全て外務官僚時代の話であるため、北方領土問題におけるロシアとの交渉、鈴木宗男氏(著者は所謂"鈴木宗男事件"の当事者であり、一連の事件で逮捕されている)との関係がありありと記述されています。
政治外交における危ない裏側の世界に興味のある人には、オススメです。

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運と実力の間―不完全情報ゲームの制し方―/木原直哉  


運と実力の間(あわい)―不完全情報ゲーム(人生・ビジネス・投資)の制し方―運と実力の間(あわい)―不完全情報ゲーム(人生・ビジネス・投資)の制し方―
(2013/06/08)
木原直哉

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著者は東大を卒業して、ポーカーの世界チャンピオンとなったという強者です。
本屋で見かけ、サブタイトルにひかれて購入。
勝負師の直感力のようなものを磨く術を学び、FX等に活かせればという思いで読み進めました。


本書を手に取った時、あまりポーカーに馴染みのないので、まず一番に
ギャンブルであるポーカーの強さって何なのだろう、という疑問が浮かびました。
しかし、本書を読むと、実力が如実に表れるゲームという事がわかります。
自分になりに整理すると、重要なのは、
①配当×確率で計算される期待値と、
②ブラフ(はったり)の扱い方、の2点なのだろうと解釈しました。

前者①は、麻雀と同様に淡々と計算するものであり、正確性を磨いていくものです。
ただ、これは、ある程度身につけていれば勝負に差は出にくい。
そうすると、勝負を左右するのは(面白くさせるのは)、②ブラフの扱い方だと思います。
「基本的にベッドする価値があるのは、自分が強い手を持っていて稼ぎたい時か、弱い手で相手を降ろしたい時かの2パターン」であり、何回か勝負を繰り返す中で、相手はどういう場面で、どの位の頻度で、どの程度の強気なブラフで勝負するのか、などの情報を読み取り、勝率を計算する事になります。
その計算が上手くできない人、自分のブラフの出し方の特徴が丸分かりの人はカモにされる。
そういった図式になっていることがよくわかりました。


著者は、これまで将棋、麻雀、バックギャモンなど、色々な頭脳ゲームにハマってきたようです。
新しい頭脳ゲームに出会って上達していく過程を読むと、ゲームで上達していく途中の楽しくて堪らない感覚が身体の中に蘇えります。社会人になって久しく味わっていない感覚です。
本書とは関係ないですが、ゲームのように仕事を楽しむ、というのも必要なのかなと思いました。

勝負に強くなるために大事なこと。僕が本書からピックアップしたのは以下の2つです。

「勉強あるいは上達の方法は、『仮説―実践―検証』がワンセットです。仮説を立て、それを実践してみて、うまくいったかどうかを検証する。」

「ここ(=負けている時)でプレースタイルを変えるのは混乱のもとです。プレーを変えて結果が出なかったら、不調の原因がより分からなくなってしまうのです。単についてなくて負けているだけなのか、変えていない部分に狂いが生じているのか、それとも変えた部分が良くなくて、負けているのか。全然、見当がつかなくなるのです。だから、不調な時、負けている時は、自分は基本的にプレーを変えません。」

これはFXにも(ビジネスにも)当てはまります。
自分のトレードを客観的に見直すという作業をどうしてもサボりがちですが、そうした検証作業を怠らない人がやはり強いのだと思います。
自分なりのルールを持ち、感情に流されず忠実に実践し、そして常に磨き続ける意識が大事なのだろうと理解しました。

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会社は変われる!ドコモ1000日の挑戦  

『会社は変われる!ドコモ1000日の挑戦』魚谷雅彦著、オススメ度75


会社は変われる! ドコモ1000日の挑戦会社は変われる! ドコモ1000日の挑戦
(2011/06/16)
魚谷 雅彦

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日本コカ・コーラの社長を経験した著者が、ドコモの特別顧問として
官僚的体質を持つ企業にマーケティング変革をもたらした話。
前作の『こころを動かすマーケティング』がとても良かったこともあり、
古本屋で著者の名前を見かけて即購入しました。

昔、就職活動中に大手ガス会社の職員から聞いた話を思い出しました。
ガス会社が消費者に訴えることができるのは、”ガスにするか電気にするか”。
新規顧客を開拓すると言うより、既存の電気ユーザーを
いかにガスへと乗り換えさせるかと言うのが基本方針となります。
つまり、ガス会社と電気会社は限られた需要を奪い合っている、ということです。

その時は、なんだか夢のない話だなあと思ったのだが、
これは多くのインフラを扱う企業に言えることなのだろうと思います。
特に携帯電話会社の場合は、それは顕著です。携帯電話会社の競合企業と言えば、誰もが思い浮かぶはず。ユーザーの雑談レベルでもよく比較されるほどです。
その中でいかに他社から乗り換えさせるか。これがドコモのマーケティングの基本となります。
本書ではライバル会社と比べたときの優位性を突き詰める過程が描かれています。
(しかも、競合他社との争いは、国の番号ポータビリティ施策(電話番号を変えずに携帯電話会社を変えられるようにした施策、2006年)によって加速します。)

内容としては、経営者の視点から会社を変革していくための考え方が述べられています。
会社を動かすほどに出世してから読むべき本だとも思いましたが、
印象に残ったのは、ブランド力を何より重視する著者の姿勢
マーケティングと言うと広告や販促などを思い浮かべますが、
著者は企業価値を高めることを一番に考えます。
ブランド力と言うとやや観念的な響きがあるので、ドコモ経営者陣に伝えるのも苦労があったかと思いますが、著者はブランドを支える会社の全てを見直すことから始めるよう訴え続けます。

まず変えたのはロゴマークでした。
それまでの黒を基調とした堅苦しいロゴから、
今の「手のひらに、明日をのせて。」という親しみの溢れたロゴへ。
特別顧問となって数ヶ月でCIの象徴であるロゴを変えてしまうところから、
著者の並ならぬ手腕と大胆さがうかがえます。

著者はロゴマークを起点として、斬新なサービスや端末ラインナップの一新、サプライチェーンの見直しなど次々と改革を行っていき、果ては社長を動かして組織改革までやってのけます。
その都度反対意見が出るのは承知の上
周囲の声を納得させて実行に移していく過程はとても参考になります。
何より、実際に実践してきたことの話なので説得力があります。

著者の持つ冷静さと情熱は、やはり外資系トップとして培ったものなのだろうと感じます。
成功へ導くための意志の強さが並大抵ではありません
こうした、気持ちを鼓舞してくれるビジネス書はとても好きです。

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thread: オススメの本の紹介

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